覆面の北枕

民間人の不倫など所詮どうでもいい。

仮に死者を伴うものであっても事件性のない自殺であるならまったくどうでもいい。

今井絵里子の不倫は公僕であるからアウトだが上原多香子は民間人、たとえ下衆な愛憎劇がそこにあろうとも彼女を責めるのは筋違い、あくまでも夫婦間の問題。

また、遺書やラインを公開する遺族も所詮は金目当ての守銭奴に過ぎず、仮に不倫ということが事実であり、その不倫が自殺の引き金であったとしても今更とやかく言うのフェアじゃない。何より当人が慰謝料よりも死を選んだのであるから故人の意思を尊重すべきだ。

お茶の間では上原の下衆っぷりばかりがクローズアップされているがちょっと冷静になって考えてみてほしい。

食い扶持の大半をカカアが稼ぎ、亭主はうだつの上がらん三流ラッパー、なんとなくその時のノリで婚姻届にサインはしたがいざ暮らしてみると収入の格差で釣り合いが取れない、幸いなことに子供もおらず、この機会に違うイイオトコ見つけて乗り換えかようと思うのも無理からぬ話ではないか。

上原を責めている人の旦那さんはきっと満足するだけの収入を稼ぐさぞや立派な人なのでしょう。ですが、もしろくに金を稼いでこない甲斐性なしの亭主でもあなたは深い愛情を持ち続けることが出来るのでしょうかと問いたい。

事故や病気で体が不自由になるのとは違う。体は至って健康、五体満足、ただ足りないものは金を稼ぐ能力、こんな男にいつまでも固執するのはよっぽど「肌を合わせて感じるフィット感が今までとはまったく違うの（上原多香子談、生々しいな、笑）」的なテクニシャンの旦那さんなんでしょう。一般的には呆れてポイ。女の方がよっぽど現実的だ。

ましてや三十させ頃のヤリたい盛りのオンナだもん。

高校生、大学生くらいまでなら好きだ好きだでいればいいが、三十も過ぎて今後のことを考えるようになると人間好きだけで恋愛感情を維持することは困難だ。好きに加え、生活が成り立つだけの経済観念が伴う。

収入が安定した一部上場企業勤務の高学歴ブサ男と中卒バカのイケメン、最終的にどちらがモテるかといえば高学歴のブサ男の方と決まっている、これは統計的にも立証されている。もっともバカのイケメンは同じく頭の悪いキティちゃんのサンダルがよく似合うバカ女と早々に出来ちゃった結婚をするから帳尻はあっておりますが。

今回の騒動もカミさんが浮気をしている、もうダメだー、俺は死にます、結局はこんな話だろ？

死にたきゃ死ねよ間抜け野郎という以外になんの感慨もない。くだらねぇ。

これがさ、内助の功で専業主婦としてキッチリ家庭を守ってきたのにも関わらず亭主に裏切られたというのであれば同情も出来るが互いに仕事をしているのであれば立場はイーブン。別に男尊女卑的な話をするつもりはないが本来なら亭主の方に相応の収入があって然るべきだろう。

でも現実死んだTENNという奴はそこまでの収入はない。

であればTENNが取る方法って二つしかない。一つは浮気をされてもいいと割り切る。もう一つはやっぱり無理だったんだと潔く離婚する。この二つしかない。厳密にいえばヒット曲を連発して上原を上回る収入を得るということもあるわけだがコイツの過去の活動経歴を見る限りそれは無理なのであろう。つまり二つしかないわけ。不倫には目をつむり、むしろあっちが本命であるなら俺こそが上原の不倫相手だと気持ちを切り替えて月に何回かヤラせてもらえるぐらいの関係の方が案外うまくいくんじゃなかろうかと思うのです。

もっとも、女を寝取られて失意のうちに自殺する奴なんざ、所詮は犬のクソにも劣るわけでこれっぽちも同情なんか出来んわな。死んで正解。むしろ怒りにまかせて上原を刺し殺さなかっただけマシ。