小御所会議と安倍答弁
- 2017/07/25
- 20:42
安倍さんの国会答弁が面白い。
加計学園の理事長、加計孝太郎氏と2013年から分かっているだけでも14回もグリーンを回り、幾度となく食事もしている、それ自体昔からの友人であるからまあ取り立ててどうのという話ではないのだが、不可解なのはそこまで昵懇の間柄でありながら、加計学園の獣医学部新設の申請を知ったのが今年の1月20日だという、民進党議員だけじゃなく、国民一同、おいおい、そりゃあ通用せんわとツッコミを入れたに違いない。少なくとも俺は入れた。
百万歩譲ってそれが仮に本当だったとすんじゃん(まったく信用してないけど)、そうなると、何度も会食、ゴルフを重ねておきながらまったく申請の件を相談しなかったという加計孝太郎という人は総理に対して随分と慇懃無礼な人ということになる。
それとも株のインサイダー取引と同じ意味合いなのだろうか。総理がいったん聞いてしまえば、いらぬ心配をかけてしまうため、あえて総理の耳には入れなかったと?もし、そこまで気を回すのであればだれが見ているか分からないゴルフや酒宴などハナから言語道断ではないのか。申請を決めた時点で総理との接触を一切断つべきだろう。
常識的に考えれば総理のご友人であるし、初めから加計ありきであったと思う。もちろん、安倍さん自身が俺の友達なんだからなんとかしろとは言っていないと思う。田中角栄の時代であれば通せ、分かったなで決まっていたとは思うが今は衆人環視の目はとても厳しく、安倍さんの意向だけで大学を新設するなんてことは出来ない。
資金、設備問題、用地問題、人員確保、関連する法律、その他様々な制約をクリアしなくてはならないわけで、まともな思考が出来る人であれば加計学園が少なくともそこの部分はクリアしたうえで申請をしたというのは分かるはず。それで初めて総理の大切なお友達であるから特に不備がなければ新設を認めましょうよというのが文科省内部であった「忖度」だと思う。
日本のお役所というのは「書類」と「性善説」で成り立っている。
書類に不備がなく、反対する因子がない限り、原則通過なのである。
民間であればありえないようなずさんな事業計画であっても書類が整っており、上役のハンコが押してあれば通さざるを得ないのだ。公務員は国民全体の奉仕者という大義名分がある以上、性善説的な立場に立つのは致し方ない。
先日の蓮舫さんの会見もそうなのだが自己に一点の曇りがなければ変に言い訳などせず堂々と初めから突っ張ればいいのだ。
蓮舫さんが国会議員に立候補している以上、国籍問題に曇りがないことくらい火を見るより明らかだ。もしそれでも尚且つ不透明な部分があるとすればそれはむしろ不備を見落とした選挙管理委員会の責任であろう。言質を二転三転させてしどろもどろな対応をするより、初めから潔白を立証すればよかったのである。
安倍さんもそう、加計氏とはマブダチなのでしょう。国会議員になる以前からの友人であるとのことでそこに誰もケチはつけていない。
だからこそ、新設の申請を出すことは知っておりましたが、友人関係と許認可のことは全く別のことでありますから認可が下りようが下りまいが私の窺い知ることはありません、様々な素養を勘案して認可を下すことが文科省として問題ないといえば認可を認めるでしょうし、これはいくら私の友人であっても問題ありと認められれば許可は下しません、そこに疑念のはさむ余地は一切ありませんと、堂々と言えばいいのです。
蓮舫さんも安倍さんも追い込まれているから余計焦ってしまうのでしょうけど、あまりにも余裕がなさ過ぎて痛々しさだけが露呈してしまう。
「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と開き直った小泉さんのほうがよっぽど好感が持てる。
安倍さん自身、割りとまともな保守なのだが如何せんお坊ちゃまくんなのか詰めが甘かったり、打たれ弱かったりする。いくら無礼なヤジを飛ばされたからといって、カッとなり、国民に対して「あんな人たち」はないだろう。それこそ、「あんな人たち」の思うつぼだって。
慶応3年の小御所会議、沈黙していた岩倉具視が土佐藩主山内容堂の「幼い天皇を擁して権力を盗もう・・・」の言葉尻を捕らえ、「黙らっしゃい、土佐守、当今の帝は、不世出の英主であらせられるぞ。こたびの挙、これ、みなすべて、宸断である。その帝を捉まえて、幼沖などと何を申すか、不敬の極みではないか」と捲し上げ、形成を一気に逆転したのは有名な話、政治家たる者、常に言葉の重みを知るべきです、はい。
加計学園の理事長、加計孝太郎氏と2013年から分かっているだけでも14回もグリーンを回り、幾度となく食事もしている、それ自体昔からの友人であるからまあ取り立ててどうのという話ではないのだが、不可解なのはそこまで昵懇の間柄でありながら、加計学園の獣医学部新設の申請を知ったのが今年の1月20日だという、民進党議員だけじゃなく、国民一同、おいおい、そりゃあ通用せんわとツッコミを入れたに違いない。少なくとも俺は入れた。
百万歩譲ってそれが仮に本当だったとすんじゃん(まったく信用してないけど)、そうなると、何度も会食、ゴルフを重ねておきながらまったく申請の件を相談しなかったという加計孝太郎という人は総理に対して随分と慇懃無礼な人ということになる。
それとも株のインサイダー取引と同じ意味合いなのだろうか。総理がいったん聞いてしまえば、いらぬ心配をかけてしまうため、あえて総理の耳には入れなかったと?もし、そこまで気を回すのであればだれが見ているか分からないゴルフや酒宴などハナから言語道断ではないのか。申請を決めた時点で総理との接触を一切断つべきだろう。
常識的に考えれば総理のご友人であるし、初めから加計ありきであったと思う。もちろん、安倍さん自身が俺の友達なんだからなんとかしろとは言っていないと思う。田中角栄の時代であれば通せ、分かったなで決まっていたとは思うが今は衆人環視の目はとても厳しく、安倍さんの意向だけで大学を新設するなんてことは出来ない。
資金、設備問題、用地問題、人員確保、関連する法律、その他様々な制約をクリアしなくてはならないわけで、まともな思考が出来る人であれば加計学園が少なくともそこの部分はクリアしたうえで申請をしたというのは分かるはず。それで初めて総理の大切なお友達であるから特に不備がなければ新設を認めましょうよというのが文科省内部であった「忖度」だと思う。
日本のお役所というのは「書類」と「性善説」で成り立っている。
書類に不備がなく、反対する因子がない限り、原則通過なのである。
民間であればありえないようなずさんな事業計画であっても書類が整っており、上役のハンコが押してあれば通さざるを得ないのだ。公務員は国民全体の奉仕者という大義名分がある以上、性善説的な立場に立つのは致し方ない。
先日の蓮舫さんの会見もそうなのだが自己に一点の曇りがなければ変に言い訳などせず堂々と初めから突っ張ればいいのだ。
蓮舫さんが国会議員に立候補している以上、国籍問題に曇りがないことくらい火を見るより明らかだ。もしそれでも尚且つ不透明な部分があるとすればそれはむしろ不備を見落とした選挙管理委員会の責任であろう。言質を二転三転させてしどろもどろな対応をするより、初めから潔白を立証すればよかったのである。
安倍さんもそう、加計氏とはマブダチなのでしょう。国会議員になる以前からの友人であるとのことでそこに誰もケチはつけていない。
だからこそ、新設の申請を出すことは知っておりましたが、友人関係と許認可のことは全く別のことでありますから認可が下りようが下りまいが私の窺い知ることはありません、様々な素養を勘案して認可を下すことが文科省として問題ないといえば認可を認めるでしょうし、これはいくら私の友人であっても問題ありと認められれば許可は下しません、そこに疑念のはさむ余地は一切ありませんと、堂々と言えばいいのです。
蓮舫さんも安倍さんも追い込まれているから余計焦ってしまうのでしょうけど、あまりにも余裕がなさ過ぎて痛々しさだけが露呈してしまう。
「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と開き直った小泉さんのほうがよっぽど好感が持てる。
安倍さん自身、割りとまともな保守なのだが如何せんお坊ちゃまくんなのか詰めが甘かったり、打たれ弱かったりする。いくら無礼なヤジを飛ばされたからといって、カッとなり、国民に対して「あんな人たち」はないだろう。それこそ、「あんな人たち」の思うつぼだって。
慶応3年の小御所会議、沈黙していた岩倉具視が土佐藩主山内容堂の「幼い天皇を擁して権力を盗もう・・・」の言葉尻を捕らえ、「黙らっしゃい、土佐守、当今の帝は、不世出の英主であらせられるぞ。こたびの挙、これ、みなすべて、宸断である。その帝を捉まえて、幼沖などと何を申すか、不敬の極みではないか」と捲し上げ、形成を一気に逆転したのは有名な話、政治家たる者、常に言葉の重みを知るべきです、はい。