ゴキブリを殺す生き金?
- 2017/06/19
- 13:58
新しい事務所を借りようと思いまして、不動産屋さんと契約することになったのですが、いざ、判を押す段になり、少し気になることが。
「すいません、この消毒料10800円ってなんでしょうか?」
仲介手数料、錠前交換料はまあ分かる、しかし、消毒料というのが如何せん腑に落ちない。
「それはゴキブリやダニなどの害虫の侵入を防ぐため、水回りなどに消毒を施させて頂きます」
「ふ~ん、その消毒をしたら害虫がいなくなるわけだ。どれぐらい効果あるの?」
「半年から1年間は効果が持続します」
「なるほどね。ということは、入居して半年に満たず、ゴキブリが出てきたら責任取るって解釈でいいよな?半年以内にゴキブリが出てきた場合は引っ越すから引っ越し代に加えて取引先に出す転居届の案内書作成、それと名刺やカタログなどの印刷物も住所刷り直さなきゃならんからその費用、なんやかんやで百万は楽に超えると思うけど、その費用は負担してくれや。消毒料は払うからその旨一筆入れといてくれ」
「いや~、それは・・・」
「だってゴキブリが出ないための消毒料なんだろ?じゃあいいじゃん。逆に言えば半年以内に出てこない保証など元々ないというのであれば初めから消毒する必要ねぇじゃん、やるだけ無駄。だいたい消毒しなきゃ貸せねぇような場所ってどういうところだよ?そもそもゴキブリが出てくる環境なのは大家の施工法が問題か、或いは前に借りてた奴の使い方の問題だろ、新たに借りる俺にはなんの非もないよな、なんで後から借りる俺が前の奴のツケを払わなきゃならんわけ?」
「・・・・・・」
「じゃあよう、こっちもそんな面倒くさいこと言わない代わりに消毒料を抜け。それでこっちも泣いたる。もちろん、半年以内にゴキブリが出ても文句は言わん、それでいいな?」
ごにょごにょと支店長と暫し相談する担当者。
「(引きつった笑みを浮かべつつ)店長からもOK出ました。今回消毒料は頂かなくて結構です」
こうして円く収まりましたが、意味不明なもんに金を払うのは嫌。いや、分かるんですよ、消毒料なんてもんは名目で所詮は不動産屋の儲けだってことぐらいはね。しかし、経営者であれば削れるところがあれば極力無駄を省き削るというのは当然でしょう。これはケチやセコいとは違うと思うぞ。
昨日のコスパの話とも、その前の人生の折り返し地点の話とも被るが、最近は情という不確定要素を考慮に入れず、すべて損か得かで考えている。得をするものであれば金に糸目はつけないが(あくまでも俺の基準でね)、損をするものにはびた一文払わない。そういう心積もりで仕事をしている。打算的とはまたちょっと違うと思うが適当な言葉が見つからないから打算的なのだろう。とにかく無意味なものに金を支払うことだけは厳に慎まなくてはならない。その代わり、遣うべきところはじゃぶじゃぶ金を遣うのが生きた金の遣い方だと思う。
「すいません、この消毒料10800円ってなんでしょうか?」
仲介手数料、錠前交換料はまあ分かる、しかし、消毒料というのが如何せん腑に落ちない。
「それはゴキブリやダニなどの害虫の侵入を防ぐため、水回りなどに消毒を施させて頂きます」
「ふ~ん、その消毒をしたら害虫がいなくなるわけだ。どれぐらい効果あるの?」
「半年から1年間は効果が持続します」
「なるほどね。ということは、入居して半年に満たず、ゴキブリが出てきたら責任取るって解釈でいいよな?半年以内にゴキブリが出てきた場合は引っ越すから引っ越し代に加えて取引先に出す転居届の案内書作成、それと名刺やカタログなどの印刷物も住所刷り直さなきゃならんからその費用、なんやかんやで百万は楽に超えると思うけど、その費用は負担してくれや。消毒料は払うからその旨一筆入れといてくれ」
「いや~、それは・・・」
「だってゴキブリが出ないための消毒料なんだろ?じゃあいいじゃん。逆に言えば半年以内に出てこない保証など元々ないというのであれば初めから消毒する必要ねぇじゃん、やるだけ無駄。だいたい消毒しなきゃ貸せねぇような場所ってどういうところだよ?そもそもゴキブリが出てくる環境なのは大家の施工法が問題か、或いは前に借りてた奴の使い方の問題だろ、新たに借りる俺にはなんの非もないよな、なんで後から借りる俺が前の奴のツケを払わなきゃならんわけ?」
「・・・・・・」
「じゃあよう、こっちもそんな面倒くさいこと言わない代わりに消毒料を抜け。それでこっちも泣いたる。もちろん、半年以内にゴキブリが出ても文句は言わん、それでいいな?」
ごにょごにょと支店長と暫し相談する担当者。
「(引きつった笑みを浮かべつつ)店長からもOK出ました。今回消毒料は頂かなくて結構です」
こうして円く収まりましたが、意味不明なもんに金を払うのは嫌。いや、分かるんですよ、消毒料なんてもんは名目で所詮は不動産屋の儲けだってことぐらいはね。しかし、経営者であれば削れるところがあれば極力無駄を省き削るというのは当然でしょう。これはケチやセコいとは違うと思うぞ。
昨日のコスパの話とも、その前の人生の折り返し地点の話とも被るが、最近は情という不確定要素を考慮に入れず、すべて損か得かで考えている。得をするものであれば金に糸目はつけないが(あくまでも俺の基準でね)、損をするものにはびた一文払わない。そういう心積もりで仕事をしている。打算的とはまたちょっと違うと思うが適当な言葉が見つからないから打算的なのだろう。とにかく無意味なものに金を支払うことだけは厳に慎まなくてはならない。その代わり、遣うべきところはじゃぶじゃぶ金を遣うのが生きた金の遣い方だと思う。