フリーランスの時給という概念
- 2017/04/07
- 09:49
前回ちろっと書いた仕事を請け負う際の時給3000円という話です。
「この仕事をやってもらえれば確実に時給500円の報酬を支払います、その代わり、この時給500円の仕事をしている間は時給5000円以上の高額案件の仕事が途中入ってきてもそれは受けられません、そういった条件になりますがあなたは受けてもらえますか?」
フリーランスの場合、こういった命題によくぶち当たる。サラリーマン諸氏から言わすと、時給500円って金額を間違っていないか、都道府県別の最低賃金を下回っているじゃんと思われるでしょうがフリーランスであればこんなこと何も珍しいことでもなんでもなく、実際、俺も独立したての頃は時給に均すと200円程度でも仕事をしました。大の大人が一日中動き回って日当2千円なんてね、それだって仕事のないときはありがたかった。
じゃあ、今はといえば均して考えて、時給3000円以下にしかならなそうであれば請け負わないか、中抜きして自分以外の誰かにやらす。
幸いなことに、お陰様でへいこらしなくても喰えるようになりました。時給に拘らなければ仕事はいくらでもある(今だけかもしれが)。それこそ、時給500円程度の仕事であれば山ほどある。
たまたま請け負った仕事が落ち着き、ひと段落つきました、当面仕事はありません、じゃあ、時給500円の仕事をするかといえば、俺はしません。このへん、その人の哲学であり、何が正しくて何が間違っているということはなく、ゴロゴロしながら漫画読んでいるぐらいなら時給500円でも貰った方がいいんじゃねという考えも理解出来る。時給500円でも一日仕事すれば4000円、一日3千円あれば余裕で暮らせてしまう俺にとって(しかも結構お釣りがくる)、この4000円という数字はまんざらでもない。
でもやりません。これはあくまでも俺の哲学ですが、フリーランスとして独立するということは安定を捨てるということでもあるわけじゃん、搾取されてもいいから安定した生活を送りたいというのであれば無理して独立なんぞせず、会社員として働けばいいのだ。十年先は分からんがWEB制作の仕事は現在それなりにあり、都内であれば月給30万円以上貰えるところも珍しくない。だけど、そういう安定を放棄しているのにも関わらず、高校生でもやらないような時給でセコセコ働くってなんか違う気がすんだよね。歌手でもいいし、芸術家でもいいのですが、一流のアーティストがオフシーズン、暇だからって安い金で制作を請け負うかって言ったら、震災復興のチャリティーでもない限り、まず請け負わないでしょ。考え方は俺も同じです。
ただ、自分たちの場合、例外はある。公共機関や社団法人、地域の有名企業など、時給は安くとも請け負うことによって自らのステータスが上がるという仕事であれば時給度外視でむしろ喜んで請け負います。それが後々、時給何万にもなって返ってくるのが分かるから。人間というのはとかく権威に弱いものです。これもアーティストと被るのだがなぜNHKの紅白に歌手が出たがるかといえば「紅白出場歌手」というのが一つのステータスであり、それだけで喰えてしまうからでしょ。詳しくは知らないがギャラだけで言えば紅白は凡そ割に合わないという。それでなくとも選ばれるのはその年活躍した方々ばかりだ、せめて年末ぐらいはハワイにでも行ってのんびりしたいというのが本音じゃないだろうか。小林幸子や美川憲一など衣装代だけで大赤字だそうだ。でも、紅白に出場することによって、その時の赤字を余裕でペイ出来てしまうわけですよ。
僕らの仕事もおんなじで、自治体関連の仕事や大手企業を請け負えば、信用と箔がつく。その時赤字であっても、後々、それが大金を生み出すことが分かっているので即得抜きで仕事をします。これってあざといは違うと思うのです。だから、きっかり時給3000円にこだわっているわけではありません。
もっともこんなくそ生意気なことを言えるようになったのも時給200円の下積み時代があったからであり、独立したてで、まずは実績を積まなくてはならないという、ある意味修業期間であれば勉強の意味も含めて時給など度外視で仕事を請け負うべきだと思いますけどね。
「この仕事をやってもらえれば確実に時給500円の報酬を支払います、その代わり、この時給500円の仕事をしている間は時給5000円以上の高額案件の仕事が途中入ってきてもそれは受けられません、そういった条件になりますがあなたは受けてもらえますか?」
フリーランスの場合、こういった命題によくぶち当たる。サラリーマン諸氏から言わすと、時給500円って金額を間違っていないか、都道府県別の最低賃金を下回っているじゃんと思われるでしょうがフリーランスであればこんなこと何も珍しいことでもなんでもなく、実際、俺も独立したての頃は時給に均すと200円程度でも仕事をしました。大の大人が一日中動き回って日当2千円なんてね、それだって仕事のないときはありがたかった。
じゃあ、今はといえば均して考えて、時給3000円以下にしかならなそうであれば請け負わないか、中抜きして自分以外の誰かにやらす。
幸いなことに、お陰様でへいこらしなくても喰えるようになりました。時給に拘らなければ仕事はいくらでもある(今だけかもしれが)。それこそ、時給500円程度の仕事であれば山ほどある。
たまたま請け負った仕事が落ち着き、ひと段落つきました、当面仕事はありません、じゃあ、時給500円の仕事をするかといえば、俺はしません。このへん、その人の哲学であり、何が正しくて何が間違っているということはなく、ゴロゴロしながら漫画読んでいるぐらいなら時給500円でも貰った方がいいんじゃねという考えも理解出来る。時給500円でも一日仕事すれば4000円、一日3千円あれば余裕で暮らせてしまう俺にとって(しかも結構お釣りがくる)、この4000円という数字はまんざらでもない。
でもやりません。これはあくまでも俺の哲学ですが、フリーランスとして独立するということは安定を捨てるということでもあるわけじゃん、搾取されてもいいから安定した生活を送りたいというのであれば無理して独立なんぞせず、会社員として働けばいいのだ。十年先は分からんがWEB制作の仕事は現在それなりにあり、都内であれば月給30万円以上貰えるところも珍しくない。だけど、そういう安定を放棄しているのにも関わらず、高校生でもやらないような時給でセコセコ働くってなんか違う気がすんだよね。歌手でもいいし、芸術家でもいいのですが、一流のアーティストがオフシーズン、暇だからって安い金で制作を請け負うかって言ったら、震災復興のチャリティーでもない限り、まず請け負わないでしょ。考え方は俺も同じです。
ただ、自分たちの場合、例外はある。公共機関や社団法人、地域の有名企業など、時給は安くとも請け負うことによって自らのステータスが上がるという仕事であれば時給度外視でむしろ喜んで請け負います。それが後々、時給何万にもなって返ってくるのが分かるから。人間というのはとかく権威に弱いものです。これもアーティストと被るのだがなぜNHKの紅白に歌手が出たがるかといえば「紅白出場歌手」というのが一つのステータスであり、それだけで喰えてしまうからでしょ。詳しくは知らないがギャラだけで言えば紅白は凡そ割に合わないという。それでなくとも選ばれるのはその年活躍した方々ばかりだ、せめて年末ぐらいはハワイにでも行ってのんびりしたいというのが本音じゃないだろうか。小林幸子や美川憲一など衣装代だけで大赤字だそうだ。でも、紅白に出場することによって、その時の赤字を余裕でペイ出来てしまうわけですよ。
僕らの仕事もおんなじで、自治体関連の仕事や大手企業を請け負えば、信用と箔がつく。その時赤字であっても、後々、それが大金を生み出すことが分かっているので即得抜きで仕事をします。これってあざといは違うと思うのです。だから、きっかり時給3000円にこだわっているわけではありません。
もっともこんなくそ生意気なことを言えるようになったのも時給200円の下積み時代があったからであり、独立したてで、まずは実績を積まなくてはならないという、ある意味修業期間であれば勉強の意味も含めて時給など度外視で仕事を請け負うべきだと思いますけどね。