就活全部落ちた奴がじゃあ起業しようかっていうのはさすがに違うだろ
- 2017/04/03
- 14:37
実質的に今日から新年度という感じでしょうか。
新卒で就職される方、おめでとうございます、内定がもらえず仕事決まらなかった方、先行き不安、今後の人生に暗雲が立ち込めておりますね、それはそれはご愁傷様です。
その就職活動ですが、ちょっと前に何かの記事を読みましたらですね、起業も視野に入れて就活をしろよみたいなことが書いてあり、おいおい、無茶言うな、アルバイトぐらいしかしたことのない、社会人経験ゼロの奴が起業なんか出来るかよとひとりでノリツッコミをしてしまいました。
僕が思うに一般的に起業って、従事している仕事の延長線上にあると思っているんだよね。
一番、分かりやすいのが医学部を出て医者になった人や司法試験に受かって弁護士になった人、彼らの最終的な目的って、大半が自分の病院や法律事務所を開業することじゃないですか(医者の場合は終生勤務医という方も結構多いが)。極論を言えば、免許さえあれば独立開業は可能です。でも、そんな人って日本全国どこ廻ったって現実いないわけですよ。皆、勤務医やサラリーマン弁護士を10年とか20年経験して、その間、教科書には載っていない現場対応のノウハウを身に着け、さらにコネクションを築き上げ、そのうえでいざ独立開業するというのが一般的でしょ。大学を出ました、即開業しますなんていう人は恐らく一人もいないはず、皆、期間の長短はあっても下積み時代を経て独立開業するというのがまあ常識だと思うのです。このへんは美容師や調理師もそうだよね、専門学校出て資格を取ったからってすぐに店を開けるわけじゃない。
それが受けた会社、全部落ちました、じゃあ起業しましょうって、そんな甘いもんじゃないって。逆に言うと、いきなり起業して大成功を収めるような人は貰った内定を全部こっちから蹴っ飛ばすようなスーパーマンだって。
もちろん、大学でも、高校でもいいけど、卒業後、即起業するのが悪いと言っているわけではありません。例えば、大学時代、家庭教師のアルバイトをしていました、そこでオリジナルの暗記法を開発して、偏差値40台の子の成績を伸ばしてバンバン難関校に合格させてきました、せっかくだからそのノウハウを体系化して、人を雇い、企業経営をします、とでもいうのであれば分かる。ビリギャルじゃないですけど、自分自身のブランディングがうまくいけばいきなりでも成功すると思います。
でもこれって、大学時代にすでに実績を作っているわけですからいきなり起業するというのとはちょっと違うよね。
起業するうえで必要なのっておほろげながらでもかまないから、とりあえず、ある程度のレールが見えているというのが前提だと思うのです。
じゃあ、お前はどうなんだ、フーゾク店での勤務経験ゼロの奴がいきなりデリヘル経営しちゃったじゃんと言われますが、確かに自分の場合、店舗での労働経験はありませんけど、そこに至るまでは相応の社会人経験がある。デリ自体は初めてでもそこそこ社会人としての下積みは経験したという自負はあったよね。そのうえで、男の欲望と普通のOLさんでは稼げないようなまとまった金を得たいという女性の思惑は完全に一致するからきっと成功するであろうという自信はあったのです。じゃなかったらやらないよ~。
そして今のフリーランスですが、今更人に遣われて働くのは嫌だという理由が実は一番だったりしますが、それでもなんとかWEB制作やデザインの分野で喰っていけるであろうという自信があるからこそフリーランスで働いてんのね。そのフリーランスも繰り返しますが相応の社会人経験プラスフーゾク店の経営という下地があるからこそ、可能なわけで、いきなり右も左も分らぬまま徒手空拳、当たるも八卦当たらぬも八卦的に起業したわけではありません。ゆくゆくは人工知能に浸食されようとも少なくともここ十年間ぐらいはなんとか喰っていけるであろうという目論見のもと、選んだ仕事です。もちろん、相方のKくんの力があってこそというのも起業素地の一つではありますが。
だからって、くれぐれも勘違いしないでほしいのは何も起業することに反対しているわけではありません。ただ、なんのスキルもない奴が内定もらえませんでした、じゃあ就活する代わりに起業しましょうというのはさすがに違うんじゃねぇのということを言っているに過ぎない。
ちなみに僕のいうスキルというのは学歴や資格もそうですけど、人間力もスキルの一つだと思っている。営業や接客の仕事をするのであれば明朗快活さを『演じる』ことが出来るかってことも必要だよね。その演技もスキルの一つです。実際は根暗であっても人前で演じ切れてしまえばそれでいいわけ(ソースは俺)。一流大学を出ています、筆記試験の出来もバッチリでした、でも、根っからの対人恐怖症です、そんなわたしの志望は営業一課で~すって、おいおいって話だろ。リーマンショック後の就職氷河期時代ならともかく、今、30社受けて30社とも蹴られてしまうって、いろんな意味で間違っているって。俺を取らない会社が間違っている、そんなアホな会社はこっちからオミットじゃ、ボケと、強気な姿勢は決して嫌いじゃないが、僕なんかからすると、それってそもそも向かうべき方向性が間違っていると思うんだわ。それ以前に別に定年まで働かなくとも構わないからとりあえず何社かの内定は貰えるぐらいの人間力を身につけなさいよって思うんだよねぇ。内定をもらえていないということは突き詰めると、コイツに金を払うのはもったいないと判断されたわけ、つまり採用担当者には金を払う価値を見いだされなかったということなのです。
その採用担当者に価値を見いだされなかった人間が果たして社会から必要とされているのかってことでしょ。商売って結局のところ誰かがあなたを必要としているか否かですから。
新卒で就職される方、おめでとうございます、内定がもらえず仕事決まらなかった方、先行き不安、今後の人生に暗雲が立ち込めておりますね、それはそれはご愁傷様です。
その就職活動ですが、ちょっと前に何かの記事を読みましたらですね、起業も視野に入れて就活をしろよみたいなことが書いてあり、おいおい、無茶言うな、アルバイトぐらいしかしたことのない、社会人経験ゼロの奴が起業なんか出来るかよとひとりでノリツッコミをしてしまいました。
僕が思うに一般的に起業って、従事している仕事の延長線上にあると思っているんだよね。
一番、分かりやすいのが医学部を出て医者になった人や司法試験に受かって弁護士になった人、彼らの最終的な目的って、大半が自分の病院や法律事務所を開業することじゃないですか(医者の場合は終生勤務医という方も結構多いが)。極論を言えば、免許さえあれば独立開業は可能です。でも、そんな人って日本全国どこ廻ったって現実いないわけですよ。皆、勤務医やサラリーマン弁護士を10年とか20年経験して、その間、教科書には載っていない現場対応のノウハウを身に着け、さらにコネクションを築き上げ、そのうえでいざ独立開業するというのが一般的でしょ。大学を出ました、即開業しますなんていう人は恐らく一人もいないはず、皆、期間の長短はあっても下積み時代を経て独立開業するというのがまあ常識だと思うのです。このへんは美容師や調理師もそうだよね、専門学校出て資格を取ったからってすぐに店を開けるわけじゃない。
それが受けた会社、全部落ちました、じゃあ起業しましょうって、そんな甘いもんじゃないって。逆に言うと、いきなり起業して大成功を収めるような人は貰った内定を全部こっちから蹴っ飛ばすようなスーパーマンだって。
もちろん、大学でも、高校でもいいけど、卒業後、即起業するのが悪いと言っているわけではありません。例えば、大学時代、家庭教師のアルバイトをしていました、そこでオリジナルの暗記法を開発して、偏差値40台の子の成績を伸ばしてバンバン難関校に合格させてきました、せっかくだからそのノウハウを体系化して、人を雇い、企業経営をします、とでもいうのであれば分かる。ビリギャルじゃないですけど、自分自身のブランディングがうまくいけばいきなりでも成功すると思います。
でもこれって、大学時代にすでに実績を作っているわけですからいきなり起業するというのとはちょっと違うよね。
起業するうえで必要なのっておほろげながらでもかまないから、とりあえず、ある程度のレールが見えているというのが前提だと思うのです。
じゃあ、お前はどうなんだ、フーゾク店での勤務経験ゼロの奴がいきなりデリヘル経営しちゃったじゃんと言われますが、確かに自分の場合、店舗での労働経験はありませんけど、そこに至るまでは相応の社会人経験がある。デリ自体は初めてでもそこそこ社会人としての下積みは経験したという自負はあったよね。そのうえで、男の欲望と普通のOLさんでは稼げないようなまとまった金を得たいという女性の思惑は完全に一致するからきっと成功するであろうという自信はあったのです。じゃなかったらやらないよ~。
そして今のフリーランスですが、今更人に遣われて働くのは嫌だという理由が実は一番だったりしますが、それでもなんとかWEB制作やデザインの分野で喰っていけるであろうという自信があるからこそフリーランスで働いてんのね。そのフリーランスも繰り返しますが相応の社会人経験プラスフーゾク店の経営という下地があるからこそ、可能なわけで、いきなり右も左も分らぬまま徒手空拳、当たるも八卦当たらぬも八卦的に起業したわけではありません。ゆくゆくは人工知能に浸食されようとも少なくともここ十年間ぐらいはなんとか喰っていけるであろうという目論見のもと、選んだ仕事です。もちろん、相方のKくんの力があってこそというのも起業素地の一つではありますが。
だからって、くれぐれも勘違いしないでほしいのは何も起業することに反対しているわけではありません。ただ、なんのスキルもない奴が内定もらえませんでした、じゃあ就活する代わりに起業しましょうというのはさすがに違うんじゃねぇのということを言っているに過ぎない。
ちなみに僕のいうスキルというのは学歴や資格もそうですけど、人間力もスキルの一つだと思っている。営業や接客の仕事をするのであれば明朗快活さを『演じる』ことが出来るかってことも必要だよね。その演技もスキルの一つです。実際は根暗であっても人前で演じ切れてしまえばそれでいいわけ(ソースは俺)。一流大学を出ています、筆記試験の出来もバッチリでした、でも、根っからの対人恐怖症です、そんなわたしの志望は営業一課で~すって、おいおいって話だろ。リーマンショック後の就職氷河期時代ならともかく、今、30社受けて30社とも蹴られてしまうって、いろんな意味で間違っているって。俺を取らない会社が間違っている、そんなアホな会社はこっちからオミットじゃ、ボケと、強気な姿勢は決して嫌いじゃないが、僕なんかからすると、それってそもそも向かうべき方向性が間違っていると思うんだわ。それ以前に別に定年まで働かなくとも構わないからとりあえず何社かの内定は貰えるぐらいの人間力を身につけなさいよって思うんだよねぇ。内定をもらえていないということは突き詰めると、コイツに金を払うのはもったいないと判断されたわけ、つまり採用担当者には金を払う価値を見いだされなかったということなのです。
その採用担当者に価値を見いだされなかった人間が果たして社会から必要とされているのかってことでしょ。商売って結局のところ誰かがあなたを必要としているか否かですから。