新自由主義について(割りと長文)
- 2017/01/31
- 13:31
前々回、金持ちに触れたから、今日はぼんくらどもに金持ちについて語りますね。
もちろん高額所得者もピンキリで世界を動かすような財閥から年収1000万円程度のデキるサラリーマンまで、幅は広いが今回述べるのは年収1000万円から3000万円程度の世間一般が割りと羨む程度の高額所得者の話。年収が億を超える大企業の創業者一族やIT長者に関しては経験をしたことがないので語りたくても語れません。あしからず。
ボクはフーゾク店を経営しているとき、マックスで年収3000万円近くありました。平均すると2000万円といったところでしょうか。一応高額所得者といっても差し支えないと思う。
では、金持ちになると生活費が変わるのかということですが、これが盲点なのだが生活費はむしろ中途半端な貧乏人よりも安くなるということがある。
どういうことか?
結婚するとき、家電などの家財道具を揃えました。当然、金があるのでイイものを買います。イイものというのは、三十年前ならともかく、今はすべからく省エネ設計のため、電気代だったり、燃料代だったり、維持費が下手に安いものを買うよりも遥かに安く済む。これが貧乏な人だと省エネ設計のいい家電品が買えないから結局中途半端な無駄に消費電力の高いものを買ったりする。
このへん高額所得者になるまでは自分自身勘違いしており、所得ともに支出の部分も比例して高くなっていくと思っていた。そうじゃないんだわな。
億万長者はともかく、年収1000万円ぐらいの世帯というのは自分の経験上、毎夜飲めや歌えのどんちゃん騒ぎは出来ません。年収1000万円という額があまりにも中途半端過ぎて豪遊は出来ず、結局のところ堅実に生きざるを得ない。その結果、低所得者よりも金の掛からない生活が出来てしまい、金は貯まる(と思う、俺は遊んじゃったけどさ、笑)。
要するに高額所得者はあまり生活費も掛からず高い水準の生活を維持できるのに対し、低所得者の掛かる費用は金持ちと同等か、あるいはそれ以上のため、結果として金が全く残らないというのが今の日本、というか先進国全般である。
今回、なんでこんなことを書いたかというと、アメリカのトランプ大統領の目指す社会っていろいろ言われておりますが、結局は新自由主義の世の中だと思うのね。
それでは新自由主義について調べてみる。
『新自由主義とは、国家による福祉・公共サービスの縮小(小さな政府、民営化)と、大幅な規制緩和、市場原理主義の重視を特徴とする経済思想。
資本移動を自由化するグローバル資本主義は新自由主義を一国のみならず世界まで広げたものと言ってよい。
国家による富の再分配を主張する自由主義(英:liberalism、リベラリズム)や社会民主主義(英:Democratic Socialism)と対立する。』(日本総研)
なにやら小難しいことが書いてあるが端的に言えば新自由主義とは、労働のみならず、生活全般に至るまで、ありとあらゆるものが搾取され続け、貧乏人はより貧乏に、資本家は搾取した富をより強固に増やし続ける、いわば金持ちにすこぶる有利な社会のこと。
メキシコに壁を築いたり、移民の受け入れを停止するなど、一見するとアメリカファーストとは民族主義的なように思われますけど、トランプさんの目指す社会って(民族主義もブラフではなく真実だとは思うが)、本音はやはり金持ちに有利な究極の格差社会の構築だと思うのね。
個人的に、この格差社会というのは大賛成である。
もうさ、少なくとも日本国内の需要って、戦争や日本を分断するぐらいの大きな地震でも起きない限り、世の中が成熟しすぎてしまって伸びしろがないと思うんだわ。日本がこれだけ成長できたというのは日本人の持つ知性の高さや勤勉性ももろちんありますけど、なんのかんの言って、戦争に敗れ、日本中が焼け野原、食べるところから住むところまで、物がなかったからじゃない。餓死しそうな人でも腹いっぱいになれば残すように、物が溢れてしまうといくら日本人が優秀な民族であっても積極的に購買しようという意識は薄れる。
じゃあ行き詰った資本主義はどうするかといえば弱者から搾取するしかないではないか。
これを是とするか非とするかは各々の考え次第であり、人によってはマルクスの資本論を読んで感銘を受けたりもするのでしょうが、現実的に鑑み、伸びしろがない以上、喰えるものを喰ってしまうと思うのは至極当然だと思うのだ。ぬるいことを言っていたらこっちが喰われてしまう。
喰われるのが嫌なら喰う側に廻れって話だろ?
確かに、低所得から抜け出すというのは日々の生活もあるし、非常に難しい。四十代非正規雇用のライン工、言っちゃ悪いがこんなスペックじゃ負のスパイラルから抜け出すのは無理だ。恐らく10年後、20年後も実質賃金は上がらず、生活も今とおんなじか、さらに悲惨な状況。夢も希望もない。こういう人には残念ですがいろんな意味であきらめてもらうほかない。
クローズアップ現代で派遣工の悲哀をエンタメとして見る分には面白いが、俺からすると所詮は金持ちの餌としか思えん。こんなことを言うと、俺の人間性を疑われるが、じゃあ聞く、俺がそうなったとき、あなた方は助けてくれますか、くれないだろう。
キリストの右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せはけだし名言であるが、この世知辛い世の中においてはそんな悠長なことを言っておられず、現実は右の頬を打ったら左も殴れが正しい行動論理、少なくとも俺はそう思います。
もちろん高額所得者もピンキリで世界を動かすような財閥から年収1000万円程度のデキるサラリーマンまで、幅は広いが今回述べるのは年収1000万円から3000万円程度の世間一般が割りと羨む程度の高額所得者の話。年収が億を超える大企業の創業者一族やIT長者に関しては経験をしたことがないので語りたくても語れません。あしからず。
ボクはフーゾク店を経営しているとき、マックスで年収3000万円近くありました。平均すると2000万円といったところでしょうか。一応高額所得者といっても差し支えないと思う。
では、金持ちになると生活費が変わるのかということですが、これが盲点なのだが生活費はむしろ中途半端な貧乏人よりも安くなるということがある。
どういうことか?
結婚するとき、家電などの家財道具を揃えました。当然、金があるのでイイものを買います。イイものというのは、三十年前ならともかく、今はすべからく省エネ設計のため、電気代だったり、燃料代だったり、維持費が下手に安いものを買うよりも遥かに安く済む。これが貧乏な人だと省エネ設計のいい家電品が買えないから結局中途半端な無駄に消費電力の高いものを買ったりする。
このへん高額所得者になるまでは自分自身勘違いしており、所得ともに支出の部分も比例して高くなっていくと思っていた。そうじゃないんだわな。
億万長者はともかく、年収1000万円ぐらいの世帯というのは自分の経験上、毎夜飲めや歌えのどんちゃん騒ぎは出来ません。年収1000万円という額があまりにも中途半端過ぎて豪遊は出来ず、結局のところ堅実に生きざるを得ない。その結果、低所得者よりも金の掛からない生活が出来てしまい、金は貯まる(と思う、俺は遊んじゃったけどさ、笑)。
要するに高額所得者はあまり生活費も掛からず高い水準の生活を維持できるのに対し、低所得者の掛かる費用は金持ちと同等か、あるいはそれ以上のため、結果として金が全く残らないというのが今の日本、というか先進国全般である。
今回、なんでこんなことを書いたかというと、アメリカのトランプ大統領の目指す社会っていろいろ言われておりますが、結局は新自由主義の世の中だと思うのね。
それでは新自由主義について調べてみる。
『新自由主義とは、国家による福祉・公共サービスの縮小(小さな政府、民営化)と、大幅な規制緩和、市場原理主義の重視を特徴とする経済思想。
資本移動を自由化するグローバル資本主義は新自由主義を一国のみならず世界まで広げたものと言ってよい。
国家による富の再分配を主張する自由主義(英:liberalism、リベラリズム)や社会民主主義(英:Democratic Socialism)と対立する。』(日本総研)
なにやら小難しいことが書いてあるが端的に言えば新自由主義とは、労働のみならず、生活全般に至るまで、ありとあらゆるものが搾取され続け、貧乏人はより貧乏に、資本家は搾取した富をより強固に増やし続ける、いわば金持ちにすこぶる有利な社会のこと。
メキシコに壁を築いたり、移民の受け入れを停止するなど、一見するとアメリカファーストとは民族主義的なように思われますけど、トランプさんの目指す社会って(民族主義もブラフではなく真実だとは思うが)、本音はやはり金持ちに有利な究極の格差社会の構築だと思うのね。
個人的に、この格差社会というのは大賛成である。
もうさ、少なくとも日本国内の需要って、戦争や日本を分断するぐらいの大きな地震でも起きない限り、世の中が成熟しすぎてしまって伸びしろがないと思うんだわ。日本がこれだけ成長できたというのは日本人の持つ知性の高さや勤勉性ももろちんありますけど、なんのかんの言って、戦争に敗れ、日本中が焼け野原、食べるところから住むところまで、物がなかったからじゃない。餓死しそうな人でも腹いっぱいになれば残すように、物が溢れてしまうといくら日本人が優秀な民族であっても積極的に購買しようという意識は薄れる。
じゃあ行き詰った資本主義はどうするかといえば弱者から搾取するしかないではないか。
これを是とするか非とするかは各々の考え次第であり、人によってはマルクスの資本論を読んで感銘を受けたりもするのでしょうが、現実的に鑑み、伸びしろがない以上、喰えるものを喰ってしまうと思うのは至極当然だと思うのだ。ぬるいことを言っていたらこっちが喰われてしまう。
喰われるのが嫌なら喰う側に廻れって話だろ?
確かに、低所得から抜け出すというのは日々の生活もあるし、非常に難しい。四十代非正規雇用のライン工、言っちゃ悪いがこんなスペックじゃ負のスパイラルから抜け出すのは無理だ。恐らく10年後、20年後も実質賃金は上がらず、生活も今とおんなじか、さらに悲惨な状況。夢も希望もない。こういう人には残念ですがいろんな意味であきらめてもらうほかない。
クローズアップ現代で派遣工の悲哀をエンタメとして見る分には面白いが、俺からすると所詮は金持ちの餌としか思えん。こんなことを言うと、俺の人間性を疑われるが、じゃあ聞く、俺がそうなったとき、あなた方は助けてくれますか、くれないだろう。
キリストの右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せはけだし名言であるが、この世知辛い世の中においてはそんな悠長なことを言っておられず、現実は右の頬を打ったら左も殴れが正しい行動論理、少なくとも俺はそう思います。