ブラック企業を辞めずに働き続けるアホ
- 2017/01/17
- 12:02
『「ブラック企業裁判に勝利~20代の若者たちの闘い」と題したイベントが12日夜、仙台市内で開かれ、過酷な労働を強いたマッサージ会社を提訴し、和解した元従業員の女性が裁判闘争を振り返った。
女性ら元従業員6人は2013年11月、過酷な労働を強いられ早期退職を余儀なくされたとして、青葉区のマッサージ会社REジャパン(15年3月に破産)と元取締役らに未払い賃金などの支払いを求め、仙台地裁に提訴。昨年11月までに元社長が計100万円の解決金を支払い、謝罪することで和解が成立した。
女性は「周囲の支えで裁判を続けられた。今後は同じ悩みを抱える人々を助けたい」と語った。
支援してきたブラック企業対策仙台弁護団の太田伸二弁護士は「ブラック企業問題が表面化して最初の集団訴訟だった。社長の謝罪は和解でなければ勝ち取れなかった」と話した。
訴えによると、6人は10~12年に入社。求人は正社員だったが、実際は個人事業主扱いの外交員だった。時間外労働への割増賃金は支払われず、年次有給休暇も不当に少ない日数を示されていたという。』
(河北新報)
これだけ騒がれているにも関わらず、相も変わらずブラック企業の話題が枯渇することがないのは結局働いている側のリテラシーの低さが問題なんじゃないかと思うわけです。
もちろん、ブラック企業を擁護するつもりはさらさらなく、法に則り厳しく罰するべきだとは思いますけど、そこの職場がブラックか否かなんてものは普通1週間も働けばだいたい分かるものじゃないですか。最悪、給料を貰ってから初めて気づくという場合もあるので、貰うまでの約一か月ですね、そこまで働けばブラック企業かどうかなんてことは分かるワケです。
真っ当な神経であればさっと辞めればいいじゃないと思うのですが、違うのでしょうか。
結局、労働なんてもんは都合よく働いたもん勝ちじゃないの?
都合よくというのはあくまでも個人の主観の問題であるから仮に超絶ブラック企業であったとしても、本人がパラダイスだと思えばそれはそれで何も問題はないんじゃないかと思うんだよねぇ。
労働時間は無茶苦茶、休みがない、罵詈雑言は日常茶飯事、おまけに上司から入院しない程度に殴られる、一見するととんでもない会社なんですけど、その代わり給料だけはよく、借金を返したり、貯金するには都合がいいと本人が思えばすれば、別に他人がとやかく咎める必要はないですよね。
俺はフーゾクの世界に入る前は中学生用の学習教材の訪問販売をしていた。長時間労働で毎日帰宅は23時過ぎ、休みは月に2、3回、パワハラ、モラハラは当たり前、客観的に見れば完全なるブラック企業なのですが(当時はそんな言葉すらなかったが)、俺にとってはパラダイス以外の何物でもなかった。労働環境は最悪でも給料だけはよく、イイ時は月収80万円オーバー、悪い月でも30万円を下回ることはなく、平均すると60万円ぐらい貰っていたと思う。
競馬、パチンコ、麻雀に加え、フーゾクや飲み屋通い、プラスしてカードやサラ金への支払いがあるため、当時は最低でも毎月40万円ぐらいないと生活が出来なかったのである。今思うと相当とち狂った生活であるが当時はまだバブルの名残りもあり、意外にもこれが自分の中では普通だと思っていた。
それでまあ、完全なるブラックな環境の中で金だけはひたすら稼いでいたワケですが、これって別に他人がとやかく言うことじゃないでしょ。洗脳されていたわけでもなんでもなく、俺は労働のキツさよりも高額収入を求めていたので金を稼ぎたいという自分の思惑が完全に合致している。逆に言うとホワイトな企業というものももちろん存在していたのであるがホワイト企業で二十歳そこらのあんちゃんがいきなり年収700万円なんてことはなく(もしかすると今なら天才プログラマーなどは入社即年収2000万円というケースもあるかもしれないが)、せいぜい年収300万円スタートが相場なわけです。何度も言うがそれじゃ俺のエンゲル係数が異常に高い狂った生活は維持できないの。そうなると選択肢は「ブラックでも高い給与水準の企業で働く」か「単純に生活水準を落とす」かの二つしかない。
俺はキリギリスのように面白おかしく生きたほうがいいと思い、前者を選択した、当時は体力もあったし、そもそもアングラな世界への憧れもあったので親や友人には心配されたが当人は意外にケロッとしていたものだ。社長や上司の飲み会につき合わされ、三日間で4時間しか眠れなかったときはさすがにキツかったがともかく割りと平気であった。キツいけどお姉ちゃんたちにチヤホヤされ、楽しかったのもまた事実である。
こういうのはもしかすると真のブラック企業とは言えないかもしれない。労働環境は最悪でも金銭面だけはイカサマなしにしっかりしていた。傍目には矛盾だらけであるが労働者本人からすると、まっこんなもんだろう程度感覚しかない。
対して、よー分からんのは冒頭の記事のように労働環境も最悪、賃金も最悪、それなのにずーっと働いている人。
辞めりゃいいだろうと思うワケ。言っちゃ悪いんだけど、働いている方がアホだよね。わざわざ裁判をするだけの労力が無駄。大企業ならともかく、零細企業や個人商店だと、仮に民事で勝っても支払い能力がないなんて場合も多く、支払い命令は単なる紙ぺらなんてことも少なくない。であれば、ヤバいと思ったら早々に見切りつけて、給料はちゃんと振り込めよ、振り込まなかったら労働基準監督署に駆け込み、ネットにも実態を書くからなと経営者を脅して辞めればいいと思うのです。
たまに、自分が急に辞めると、職場の同僚や顧客が困ってしまうから辞めたくても辞められないというおめでたい人がいますが、そういうおめでたい人だからこそ悪徳経営者に足元見られるんじゃないかと思う、今日この頃。
女性ら元従業員6人は2013年11月、過酷な労働を強いられ早期退職を余儀なくされたとして、青葉区のマッサージ会社REジャパン(15年3月に破産)と元取締役らに未払い賃金などの支払いを求め、仙台地裁に提訴。昨年11月までに元社長が計100万円の解決金を支払い、謝罪することで和解が成立した。
女性は「周囲の支えで裁判を続けられた。今後は同じ悩みを抱える人々を助けたい」と語った。
支援してきたブラック企業対策仙台弁護団の太田伸二弁護士は「ブラック企業問題が表面化して最初の集団訴訟だった。社長の謝罪は和解でなければ勝ち取れなかった」と話した。
訴えによると、6人は10~12年に入社。求人は正社員だったが、実際は個人事業主扱いの外交員だった。時間外労働への割増賃金は支払われず、年次有給休暇も不当に少ない日数を示されていたという。』
(河北新報)
これだけ騒がれているにも関わらず、相も変わらずブラック企業の話題が枯渇することがないのは結局働いている側のリテラシーの低さが問題なんじゃないかと思うわけです。
もちろん、ブラック企業を擁護するつもりはさらさらなく、法に則り厳しく罰するべきだとは思いますけど、そこの職場がブラックか否かなんてものは普通1週間も働けばだいたい分かるものじゃないですか。最悪、給料を貰ってから初めて気づくという場合もあるので、貰うまでの約一か月ですね、そこまで働けばブラック企業かどうかなんてことは分かるワケです。
真っ当な神経であればさっと辞めればいいじゃないと思うのですが、違うのでしょうか。
結局、労働なんてもんは都合よく働いたもん勝ちじゃないの?
都合よくというのはあくまでも個人の主観の問題であるから仮に超絶ブラック企業であったとしても、本人がパラダイスだと思えばそれはそれで何も問題はないんじゃないかと思うんだよねぇ。
労働時間は無茶苦茶、休みがない、罵詈雑言は日常茶飯事、おまけに上司から入院しない程度に殴られる、一見するととんでもない会社なんですけど、その代わり給料だけはよく、借金を返したり、貯金するには都合がいいと本人が思えばすれば、別に他人がとやかく咎める必要はないですよね。
俺はフーゾクの世界に入る前は中学生用の学習教材の訪問販売をしていた。長時間労働で毎日帰宅は23時過ぎ、休みは月に2、3回、パワハラ、モラハラは当たり前、客観的に見れば完全なるブラック企業なのですが(当時はそんな言葉すらなかったが)、俺にとってはパラダイス以外の何物でもなかった。労働環境は最悪でも給料だけはよく、イイ時は月収80万円オーバー、悪い月でも30万円を下回ることはなく、平均すると60万円ぐらい貰っていたと思う。
競馬、パチンコ、麻雀に加え、フーゾクや飲み屋通い、プラスしてカードやサラ金への支払いがあるため、当時は最低でも毎月40万円ぐらいないと生活が出来なかったのである。今思うと相当とち狂った生活であるが当時はまだバブルの名残りもあり、意外にもこれが自分の中では普通だと思っていた。
それでまあ、完全なるブラックな環境の中で金だけはひたすら稼いでいたワケですが、これって別に他人がとやかく言うことじゃないでしょ。洗脳されていたわけでもなんでもなく、俺は労働のキツさよりも高額収入を求めていたので金を稼ぎたいという自分の思惑が完全に合致している。逆に言うとホワイトな企業というものももちろん存在していたのであるがホワイト企業で二十歳そこらのあんちゃんがいきなり年収700万円なんてことはなく(もしかすると今なら天才プログラマーなどは入社即年収2000万円というケースもあるかもしれないが)、せいぜい年収300万円スタートが相場なわけです。何度も言うがそれじゃ俺のエンゲル係数が異常に高い狂った生活は維持できないの。そうなると選択肢は「ブラックでも高い給与水準の企業で働く」か「単純に生活水準を落とす」かの二つしかない。
俺はキリギリスのように面白おかしく生きたほうがいいと思い、前者を選択した、当時は体力もあったし、そもそもアングラな世界への憧れもあったので親や友人には心配されたが当人は意外にケロッとしていたものだ。社長や上司の飲み会につき合わされ、三日間で4時間しか眠れなかったときはさすがにキツかったがともかく割りと平気であった。キツいけどお姉ちゃんたちにチヤホヤされ、楽しかったのもまた事実である。
こういうのはもしかすると真のブラック企業とは言えないかもしれない。労働環境は最悪でも金銭面だけはイカサマなしにしっかりしていた。傍目には矛盾だらけであるが労働者本人からすると、まっこんなもんだろう程度感覚しかない。
対して、よー分からんのは冒頭の記事のように労働環境も最悪、賃金も最悪、それなのにずーっと働いている人。
辞めりゃいいだろうと思うワケ。言っちゃ悪いんだけど、働いている方がアホだよね。わざわざ裁判をするだけの労力が無駄。大企業ならともかく、零細企業や個人商店だと、仮に民事で勝っても支払い能力がないなんて場合も多く、支払い命令は単なる紙ぺらなんてことも少なくない。であれば、ヤバいと思ったら早々に見切りつけて、給料はちゃんと振り込めよ、振り込まなかったら労働基準監督署に駆け込み、ネットにも実態を書くからなと経営者を脅して辞めればいいと思うのです。
たまに、自分が急に辞めると、職場の同僚や顧客が困ってしまうから辞めたくても辞められないというおめでたい人がいますが、そういうおめでたい人だからこそ悪徳経営者に足元見られるんじゃないかと思う、今日この頃。