善人か悪人かと言われれば間違いなく悪人の方に針が触れる俺ではあるが、そんな悪党でも最低限度のプライドというものがあり、子供、女、年寄、動物という、自分よりも弱い立場のもの対しては絶対に荒事を働いてはいけないという不文律がある。なお、女性に関してはケースバイケース、基本的に守るべき存在なのだが、中には男性を手玉に取るもの不埒な奴もいる。そのような女性は男性と同列に扱ってなんら問題ないと考え、地獄に叩き落すことはやぶさかではない。
今日のお題は人間ではなく動物だ。
動物を殺していいケースは主に以下の3つだと考える。
「人間が食べるため」、「病原菌を媒介する、或いは農作物などを食い荒らすものを駆除する場合」、「種を保存するため増えすぎた特定種を間引きする」、いずれも突き詰めると人間のエゴでしかないのだが原罪として受け入れられる範囲の殺生であろう。
『11月12日からテーマパーク「スペースワールド」(北九州市)で行われている、「5000匹の魚を氷漬けにしたアイスリンク上でスケートができる」という演出が炎上しています。
問題となっているのは、同施設のアイススケートアトラクションの中で行われている「氷の水族館」という演出。スケートリンクの中に5000匹もの魚が氷漬けにされており、公式サイトでは「前代未聞のアトラクションで日本初、いや世界初間違いなし」と宣伝されています。
また同施設の公式Facebookには「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・(原文ママ)」などのコメントと共にアイスリンクから凍ったまま顔を出す魚や、アイスリンクの中で凍っているジンベイザメの様子が確認できます。
Twitterなどではリンクの中から魚の頭が飛び出していたという報告や、スケート靴のエッジが魚にこすったのか「氷に血がにじんでいた」という目撃談も寄せられています。
さらに「何でまたこんな悪趣味な事をするんですかね?」「氷漬けにした魚の死体を踏みつぶしながら遊ぶとか狂気の沙汰としか…生命への冒涜かな?炎上商法かな?」「氷の水族館に狂気しか感じない」など倫理観についてのコメントも目立ちました。
過去には氷で気仙沼市の魚を包んだ“氷のアート”が宮城県で展示されたことがありますが、今回は氷漬けにした魚の上を人間がスケートして遊ぶというシチュエーションに多くの人が疑問を感じているようです。』(ビッグローブニュース)

動物を人間の娯楽のために殺めるというのは絶対に許されない。法律の前に人として問題だ。
百万歩譲って、氷の中から魚の脂が染み出てきて、スケートがしやすくなるというのであればまだ(あくまでもまだ)譲れるのだが、氷の下に冷凍になった魚がいることで何か滑るうえでのメリットがあるのか、まったく意味が分からない。
たまたま、魚だったからいいのだろうか、だったら売れ残った犬や猫をブリーダーやペットショップから引き取り、犬猫を埋め込んでもいいじゃないか、いやいや、ダメだ、仏の前では命というものは平等、犬猫が尊くて、魚が下劣だということはない。どちらも一つの命なのだ。
よくね、この手の話になると、バチが当たるという人がいるがそれもまた意味不明だ。年端のいかない子供に説明するならともかく、いい年した大人がバチ云々を真剣に語っているのを見ると頭が悪すぎてうすら寒くなる。その理屈ならバチが当たらなきゃいい、当たっても構わないと開き直れば荒事を肯定する理由になってしまう。
そうじゃないだろう、お年寄りを狙った振り込め詐欺やひったくり、刑務所に行くというバチが当たらなきゃやってもいいのか、違うでしょう。自分自身を含め、悪党の論理として捕まるということはハナから想定済みなのだ。お年寄りをターゲットにする悪事は刑務所に行くとか、捕まらないとか、そういう次元の話ではなく、弱い立場の人間を貶めるような真似をするのは法律云々の前に外道だと言っているのだ。それであれば犯罪人取引条約の締結されていない国から国際電話を掛け、オレオレ詐欺を行うのは人としてセーフなのかという理屈になってしまう。ダメです。
動物に対しても同様だ。子供に説明するのにバチが当たるからそういうことをやっちゃいけないよと説明するのはギリギリ許されるが大人が真面目にバチが当たるなどと語っちゃダメだ。
娯楽のために生命を殺める必要性の意義を真剣に考えなくてはならない。
今回、殺された魚たちも、もし人間に捕まらなければ大海で幸せな生活を送っていたのである。もちろん、食物連鎖で小魚が大きな魚の餌になってしまうこともあるでしょう。しかし、それは自然の摂理の中での話であるから人間がとやかく口を出すことではない。小魚を食べた大きな魚が死に、今度は大きな魚の死骸がプランクトンの餌になり、そのプランクトンを小魚が食べ命を紡ぐのである。小魚が大きな魚に食べられ、命の灯を消したとしてもそれは後の世代に命を紡ぐためであるから幸せなことなのだ。
人間に限らず、生きとし生けるすべてのものが幸せに生きる権利がある。その権利は本来法律が定めるものではなく、自然の摂理であったり、人間の持つ良心であったりする。
自分が魚の立場に立つということが想像できなかったのか。なんの罪もないのに掬い上げられて殺される、挙げ句の果てには見世物として展示される。もし自分がそんな人生なら幸せな人生だったと笑って死ねるのか。
なにを四十過ぎたおっさんが甘っちょろいことを言っているんだと鼻で笑われるかもしれないが俺は矛盾してしまうが荒事に手を染めたその当時からこの意識は変わらず、今に至る。今は悪いことをしてないけどさ。
本当に今回のスペースワールドの悪ノリには吐き気を覚えた。企画したバカもそうだが、それを疑いもせず通した上層部も相当気持ち悪い。誰も反対をしなかったのか、このような組織があること自体、空恐ろしい。
>>ゆい^^ちゃん
まあ確かに地元愛がなかったらガルパンは見ませんけどね。僕のキャラを素で知っているなら余計にそう思うでしょう(笑)。