『東京・新宿区で日雇い労働者を勧誘する建設会社から1億円近くを脅し取っていたとみられる暴力団組員が、警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、指定暴力団「極東会」系組員・佐藤善太容疑者(47)で、先月、新宿区の公園脇の路上で日雇い労働者を勧誘する建設会社の役員の男性(69)に対し、「ここで人集めをするなら金を払え。ショバ代だ」などと言って現金8万円を脅し取った疑いが持たれています。佐藤容疑者は「労働者を紹介した報酬として金を受け取っただけだ」と容疑を否認しています。
警視庁は佐藤容疑者がおよそ10年間で20社以上の建設会社から総額1億円近くを脅し取っていたとみて裏付けを進めています。』
(TBS ニュース)
新宿の公園でホームレスなど募り、人夫出しをするのであればヤクザにカスリ(エンソともいう)を払うのは暗黙の了解なワケです。まあこの辺はフーゾクやヤミ金と同じで面倒な奴らともめごとになったときにも、エンソをつけておけば彼らがうまく対処してくれるというメリットもあるわけです。
ですから、フーゾクや人夫出しなど、職業柄、素行の悪い連中とどうしても関わらずを得ない、いかがわしい業種に於いては暴力団との癒着が一概に悪だとも言い切れず、持ちつ持たれつの側面があるのも事実だったりします。もちろん、俺が弘道会と関係を持っていたのも、警察では解決できないようなこと(フーゾクであればチンピラが本番をネタにゆすってくるとか、他店の引き抜きとか)が起きた時の保険的な意味というか、そんなときに名古屋(弘道会)の看板があれば電話一本で解決するというメリットを享受するために付き合っていたのであります。
最後は弘道会絡みで俺も警察に潰されちゃいましたけど(笑)、様々なことを考えると暴力団にみかじめを払っていたことによって受けた恩恵の方が自分の場合は遥かに大きかった。他店の女の子を引き抜いても何も文句をつけられず(反対に引き抜かれたらキッチリケジメを取る、というか取った)、バカなチンピラが騒いでも名古屋の名前を出すと勝手に引いてくれた(ありがとう)。
と、ここまで書いておきながら、今回はヤクザの話ではなく、取り締まる側である警察のお話。
実情を知らない善良な市民の方々は暴力団許すまじ、1億円もショバ代を取っていたとはけしからんとなるのでしょうけど、フーゾクのみかじめ料しかり、人夫出しのショバ代しかり、日本の警察は世界一優秀と評されるぐらいですからそんなことは当然知っています。
それゆえ、裏事情を知っている身からすると、10年間もいわば黙認しておきながら、何を今さらの感は正直否めない。
ただ、黙認も致し方がない部分もあるにはある。個人名はさすがに言えぬが茨城県警のとある幹部警察官はこの手の事件の場合、黙認もやむ得ないと認めている。茨城県であれば海産物加工場や大規模農場などが不法就労者の巣窟であるのは周知の事実、そこを根こそぎ摘発してしまうと今度は事業そのものが成り立たなくなってしまい、流通や消費など様々なところで影響が出る。小さな市町村だと税収にも大きな影響を及ぼす。茨城県のメロンや干し芋などの特産品はこうした矛盾の上に成り立っていると言っても過言ではない。
人夫出しのショバ代の問題も、不法就労者の雇用も、結局は労働が絡むことであり、振り込め詐欺や窃盗と違い、被害者がいるどころか、むしろ社会の役に立っているというのも一つの真理ではある。
であるから、まあおなぐさみ的にもうそろそろアイツのところいいかと、今回は順番で極東会が狙われた可能性はある。
もちろん、ショバ代を払っている業者が逆ギレしてなんでやくざもんになんか金払わなきゃなんねぇんだ、バカ野郎と通報した可能性もある。いずれにしても警察は新宿公園の人夫出しがやくざにショバ代を払っているぐらいのことは知っている。知っているどころか、どこの業者がどこの組織にいくら払っているまで警察は知っていると思う。
ちなみに、山谷や西成のホームレスにも警察官がホームレスのフリして紛れ込んでいるのは内緒だかんな。だからドヤ街に逃げ込めば追っ手も来ないので安全というのは素人の浅はかな考え、大きな誤り。
以上、何の得にもならない雑学でちた。てへ。
>>もとかのさん
それは大変でしたね、今度は素敵な旦那さんと末永くお幸せに。