バカの壁
- 2016/10/23
- 15:34
趣味なのか、或いは生理的な欲求なのかは分からんが俺は教養を身につけるということが大好きである。
数年前にスマホを持って以来、その欲求は益々加速している。とにかく色々な情報を脳みそに詰め込みたいのだ。
といっても人生の折り返し地点を過ぎ、すでに下り坂(と思う)、時間を掛けて学ぶ必要はないし、また学者や教師になるわけでもないので狭くて深い知識は必要がない、ちょっとだけ、あ、コイツ、少し出来るかもと思わせたいのだ。まあ単なる見栄っ張りなだけなんだけどさ。
そんなわけで最近、学んだことをいくつか書いてみる。
1.太宰治の斜陽、人間失格について
恥ずかしながら、太宰治の小説は「走れメロス」しか読んだことがなく(確か小学校のときの国語か道徳の教科書に載っていた)、太宰の代表作、斜陽、人間失格については名前しか知らない。
とりあえず、教養をつける、というか雑談力をつけるだけであればわざわざ小説を読む必要はないじゃない。文学部の学生や純文学が好きなら別だが、俺自身、純文学に興味があまりない。同じ時間を掛けて読むなら、コンピュータ関連の本を読む。
そこで俺は図書館から斜陽と人間失格の漫画本(これがポイント)を借りてきて読み、その後、ウィキペディアで太宰治と斜陽、人間失格について調べてみた。
そこで分かったのは人間失格の主人公である大庭葉蔵は太宰自身を描写したものなのだなということがわかり、有名な「恥の多い生涯を送ってきました」(←さすがにこれは知っていた)は太宰が恐らく自分自身に向けて発した言葉なんだなということが分かった。国語の教師になるわけでも小説家になるわけでもないので、ここまでわかれば十分、教養の素地は広がったといえる。
今後、もし誰かと太宰治について話すことがあれば、「走れをメロスを読むと太宰って友情を大切にする物凄く熱い人を想像してたんですけど、結局あれって、太宰自身がそういうふうになりたいっていう憧れだったんじゃないですかね(さらに格好をつけるなら憧憬という言葉を遣う)。そう考えると人間失格の主人公葉蔵はまさに太宰治そのものと言えるでしょう、結局、葉蔵は主体性のなさから周りの連中に利用されるだけ利用され、挙句の果てにはモルヒネ中毒に陥り、最後は精神病院に入れられてしまうわけじゃないですか、太宰自身がモルヒネ中毒だったかは分かりませんけど、彼もこのまま生きていればいずれ朽ち果てて不遇な死を遂げると考え、せめてもの矜持として自殺を選んだのじゃないでしょうか。もっとも太宰の自殺を捜査した当時の警察官が自殺とは思えぬと談話を発表していますからハッキリとしたことは分かりませんけどね」とでもいえば、とりあえずバカには思われず済むじゃん。これでいい。
2.愛子さまの女性天皇即位について
天皇陛下の生前退位のお気持ち表明を受け、皇室典範の改正が声高に叫ばれる昨今、当然ここで議題に上がるのは女性天皇誕生という問題、現時点に於いては男系男子の皇子悠仁さまがおられるため、女性天皇の即位はあまり現実的でないが皇室といえども少子化は切実な問題、正しく議論することが当然求められる。
そういった話になるとき、持統天皇の話をすると、賢くみられるのではないかと思い、持統天皇について少し学んでみた。
「四人目の女性天皇である持統天皇はお父さんが大化の改新で有名な天智天皇、藤原京を造営したことでも有名ですが、個人的には持統天皇と聞くと、春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山の百人一首が一番しっくりきます。もっとも、自分は茨城県民なので陽成天皇がお詠みになった、つくばねの峰よりおつるみなの川、恋ぞつもりて淵となりけるの方が好きですけどね」といえばちょっとだけ賢く思われる思う、
一事が万事、こんなふう調子、とにかく少しだけ幅を広げようと思い、最近では気になったことがあればすぐにスマホで調べるようにしている。俺の知識なんてそんなものだよ。あとは田原総一朗と同じで、いかにも知っているふうを装い、「そこんところ〇〇さん(本当に頭のいい人や権威のある人)はどう思う?」と、話を振ってしまい、その〇〇さんがYESといえばYES、NOといえばNOというふうにすれば大抵のことはなんとかなると思っている。
このあたり、リアルをよく知っているゆいちゃんは俺の軽薄さをすでに気付いていると思う(笑)。
数年前にスマホを持って以来、その欲求は益々加速している。とにかく色々な情報を脳みそに詰め込みたいのだ。
といっても人生の折り返し地点を過ぎ、すでに下り坂(と思う)、時間を掛けて学ぶ必要はないし、また学者や教師になるわけでもないので狭くて深い知識は必要がない、ちょっとだけ、あ、コイツ、少し出来るかもと思わせたいのだ。まあ単なる見栄っ張りなだけなんだけどさ。
そんなわけで最近、学んだことをいくつか書いてみる。
1.太宰治の斜陽、人間失格について
恥ずかしながら、太宰治の小説は「走れメロス」しか読んだことがなく(確か小学校のときの国語か道徳の教科書に載っていた)、太宰の代表作、斜陽、人間失格については名前しか知らない。
とりあえず、教養をつける、というか雑談力をつけるだけであればわざわざ小説を読む必要はないじゃない。文学部の学生や純文学が好きなら別だが、俺自身、純文学に興味があまりない。同じ時間を掛けて読むなら、コンピュータ関連の本を読む。
そこで俺は図書館から斜陽と人間失格の漫画本(これがポイント)を借りてきて読み、その後、ウィキペディアで太宰治と斜陽、人間失格について調べてみた。
そこで分かったのは人間失格の主人公である大庭葉蔵は太宰自身を描写したものなのだなということがわかり、有名な「恥の多い生涯を送ってきました」(←さすがにこれは知っていた)は太宰が恐らく自分自身に向けて発した言葉なんだなということが分かった。国語の教師になるわけでも小説家になるわけでもないので、ここまでわかれば十分、教養の素地は広がったといえる。
今後、もし誰かと太宰治について話すことがあれば、「走れをメロスを読むと太宰って友情を大切にする物凄く熱い人を想像してたんですけど、結局あれって、太宰自身がそういうふうになりたいっていう憧れだったんじゃないですかね(さらに格好をつけるなら憧憬という言葉を遣う)。そう考えると人間失格の主人公葉蔵はまさに太宰治そのものと言えるでしょう、結局、葉蔵は主体性のなさから周りの連中に利用されるだけ利用され、挙句の果てにはモルヒネ中毒に陥り、最後は精神病院に入れられてしまうわけじゃないですか、太宰自身がモルヒネ中毒だったかは分かりませんけど、彼もこのまま生きていればいずれ朽ち果てて不遇な死を遂げると考え、せめてもの矜持として自殺を選んだのじゃないでしょうか。もっとも太宰の自殺を捜査した当時の警察官が自殺とは思えぬと談話を発表していますからハッキリとしたことは分かりませんけどね」とでもいえば、とりあえずバカには思われず済むじゃん。これでいい。
2.愛子さまの女性天皇即位について
天皇陛下の生前退位のお気持ち表明を受け、皇室典範の改正が声高に叫ばれる昨今、当然ここで議題に上がるのは女性天皇誕生という問題、現時点に於いては男系男子の皇子悠仁さまがおられるため、女性天皇の即位はあまり現実的でないが皇室といえども少子化は切実な問題、正しく議論することが当然求められる。
そういった話になるとき、持統天皇の話をすると、賢くみられるのではないかと思い、持統天皇について少し学んでみた。
「四人目の女性天皇である持統天皇はお父さんが大化の改新で有名な天智天皇、藤原京を造営したことでも有名ですが、個人的には持統天皇と聞くと、春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山の百人一首が一番しっくりきます。もっとも、自分は茨城県民なので陽成天皇がお詠みになった、つくばねの峰よりおつるみなの川、恋ぞつもりて淵となりけるの方が好きですけどね」といえばちょっとだけ賢く思われる思う、
一事が万事、こんなふう調子、とにかく少しだけ幅を広げようと思い、最近では気になったことがあればすぐにスマホで調べるようにしている。俺の知識なんてそんなものだよ。あとは田原総一朗と同じで、いかにも知っているふうを装い、「そこんところ〇〇さん(本当に頭のいい人や権威のある人)はどう思う?」と、話を振ってしまい、その〇〇さんがYESといえばYES、NOといえばNOというふうにすれば大抵のことはなんとかなると思っている。
このあたり、リアルをよく知っているゆいちゃんは俺の軽薄さをすでに気付いていると思う(笑)。