浦沢直樹原作PLUTOの世界
- 2016/08/20
- 16:52
『文部科学省は9月以降、国内最大級となる人工知能(AI)研究拠点を東京駅近くに新設し、産学官による次世代AI技術の開発をスタートさせる。
今年度の約3倍にあたる約150億円の予算を2017年度概算要求に盛り込む方針で、国内外の研究機関や企業と連携、iPS細胞(人工多能性幹細胞)など日本が誇る先端技術とAIとの融合研究を加速させる。
同省は今年4月、理化学研究所の下にAI研究の中核拠点となる「革新知能統合研究センター」を設けることを決め、国際的に活躍する若手研究者の杉山将まさし・東京大教授(41)をセンター長に選んだ。現在は研究員の選定を進めており、100人規模となる見通しだ。この新センターは、交通の便の良い東京駅近くに設ける。』
(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160819-OYT1T50083.html
これについては前々から書きたかった。
ぼかぁね、決して日本の未来が明るいものだとは思っていない。AIの技術がこの先進化すればするほど人間の未来は暗くなると思っている。
例えば佐川でもいいし、クロネコヤマトでもいいのだが倉庫で仕分けの労働に従事している人っているじゃん、あれって大抵は非正規労働者ですよね、しかし、今後、AIの技術が進化すると最終的に倉庫労働に必要なのはそのロボットを管理する人だけで済んでしまう。こんなこといっちゃ悪いんだけどさ、倉庫労働って、非正規労働者の駆け込み寺的な意味合いが高いじゃん、労働はキツい反面、時給はボチボチ良く、日勤で1000円、夜勤だと1300円ぐらい貰えたりするワケでね、これで助かっている人って今の世の中かなり多いと思うのだが、10年後先か、20年後先か知らんけど、この先本格的にロボットが作業するようになるとこういった単純労働者は必要なくなる。

大手企業は365日24時間文句を言わず、無給で黙々と働くロボット導入に積極的になるはずだ。企業運営で何よりコストが掛かるのは人件費であるから初期投資がかさんだとしても大手企業は積極的にロボットを導入するはずである。その方が結果的に安くつく。
じゃあ解雇された労働者はどうなるか?
ロボットを導入したくても導入できない零細企業で働くしかない。
しかし、ここでも一つ問題がある。倉庫にしろ、工場にしろ、大手がロボットを導入すればするほど下請けに依頼する仕事がなくなるのは自明、今まで下請けに依頼していた仕事も今後はロボットにやらそうということで仕事が減少するのは目に見えている。大手が自社で一元生産が可能になればわざわざ下請けになど仕事を渡さない。求人どころか倒産するところが数多く出てくるだろう、零細企業ですら求人のあてのない冬の時代の到来である。
失業率が高まれば自ずと国内の消費は冷え込み、物を作っても売れなくなる。
そもそも人間の生活を豊かにするために開発されたAIが人間の生活を苦しめるようになるのだから随分皮肉な話だと思う。
じゃあ開き直って、ロボットに働かせて得た富を国家が分配する、いわゆるベーシックインカム制度はどうだろうか。
ブルネイという国をご存知だろうか、東南アジアの小国なのだが石油や天然ガスが豊富に産出されるため、国民の医療費や教育費、高速道路がタダ、その上所得税もなく、必要に応じて土地も支給されるまさに夢の国、じゃあ、日本も今後はブルネイに倣って、ロボットにどんどん働かせ、得た収入を国民に分配すればいいじゃないかと短絡的に考えられるほど単純な話ではない。ブルネイは人口が40万人しかいないから賄えんだよね、日本のように億を超えた人口をロボットの稼ぎだけで賄えるとは到底思えない。
また、世界がフラットになるのも実は大きなマイナス。
戦後から現在に至るまで優秀な日本製品は作れば売れた、でもこの先日本製の製品が売れまくるとは思えんのよ。
だって、AIの知能が高くなればなるほどわざわざ日本から高い製品を輸入しなくとも自国で作れちゃうじゃない。現時点ではまだ中国や東南アジアの製品に対して日本の製品はかろうじて優位に立っているがAI技術の発達により、今後はどこの国で作っても同水準の物が作れるようになる、そうなったら日本のものだから特別安心ということはなくなるよね、高い日本製品を輸入するより、自国でいい製品を作りましょうとなるのは当然じゃない。
日本で開発したAI技術は門外不出、海外に持ち出してはならないなんて現実に考えて無理だろ。もう八方塞だわな。
考えれば考えるほど暗い。
もちろん、5年、10年でそうなるとは思えず、すぐさま怯える必要はないが、30年後ぐらいはそうなるんじゃないかなぁと思っている。ちなみに、アホが勝手に考えただけの話だからまったく的外れであっても責任はもちまへん。
今年度の約3倍にあたる約150億円の予算を2017年度概算要求に盛り込む方針で、国内外の研究機関や企業と連携、iPS細胞(人工多能性幹細胞)など日本が誇る先端技術とAIとの融合研究を加速させる。
同省は今年4月、理化学研究所の下にAI研究の中核拠点となる「革新知能統合研究センター」を設けることを決め、国際的に活躍する若手研究者の杉山将まさし・東京大教授(41)をセンター長に選んだ。現在は研究員の選定を進めており、100人規模となる見通しだ。この新センターは、交通の便の良い東京駅近くに設ける。』
(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160819-OYT1T50083.html
これについては前々から書きたかった。
ぼかぁね、決して日本の未来が明るいものだとは思っていない。AIの技術がこの先進化すればするほど人間の未来は暗くなると思っている。
例えば佐川でもいいし、クロネコヤマトでもいいのだが倉庫で仕分けの労働に従事している人っているじゃん、あれって大抵は非正規労働者ですよね、しかし、今後、AIの技術が進化すると最終的に倉庫労働に必要なのはそのロボットを管理する人だけで済んでしまう。こんなこといっちゃ悪いんだけどさ、倉庫労働って、非正規労働者の駆け込み寺的な意味合いが高いじゃん、労働はキツい反面、時給はボチボチ良く、日勤で1000円、夜勤だと1300円ぐらい貰えたりするワケでね、これで助かっている人って今の世の中かなり多いと思うのだが、10年後先か、20年後先か知らんけど、この先本格的にロボットが作業するようになるとこういった単純労働者は必要なくなる。

※日立が開発した倉庫労働ロボット
大手企業は365日24時間文句を言わず、無給で黙々と働くロボット導入に積極的になるはずだ。企業運営で何よりコストが掛かるのは人件費であるから初期投資がかさんだとしても大手企業は積極的にロボットを導入するはずである。その方が結果的に安くつく。
じゃあ解雇された労働者はどうなるか?
ロボットを導入したくても導入できない零細企業で働くしかない。
しかし、ここでも一つ問題がある。倉庫にしろ、工場にしろ、大手がロボットを導入すればするほど下請けに依頼する仕事がなくなるのは自明、今まで下請けに依頼していた仕事も今後はロボットにやらそうということで仕事が減少するのは目に見えている。大手が自社で一元生産が可能になればわざわざ下請けになど仕事を渡さない。求人どころか倒産するところが数多く出てくるだろう、零細企業ですら求人のあてのない冬の時代の到来である。
失業率が高まれば自ずと国内の消費は冷え込み、物を作っても売れなくなる。
そもそも人間の生活を豊かにするために開発されたAIが人間の生活を苦しめるようになるのだから随分皮肉な話だと思う。
じゃあ開き直って、ロボットに働かせて得た富を国家が分配する、いわゆるベーシックインカム制度はどうだろうか。
ブルネイという国をご存知だろうか、東南アジアの小国なのだが石油や天然ガスが豊富に産出されるため、国民の医療費や教育費、高速道路がタダ、その上所得税もなく、必要に応じて土地も支給されるまさに夢の国、じゃあ、日本も今後はブルネイに倣って、ロボットにどんどん働かせ、得た収入を国民に分配すればいいじゃないかと短絡的に考えられるほど単純な話ではない。ブルネイは人口が40万人しかいないから賄えんだよね、日本のように億を超えた人口をロボットの稼ぎだけで賄えるとは到底思えない。
また、世界がフラットになるのも実は大きなマイナス。
戦後から現在に至るまで優秀な日本製品は作れば売れた、でもこの先日本製の製品が売れまくるとは思えんのよ。
だって、AIの知能が高くなればなるほどわざわざ日本から高い製品を輸入しなくとも自国で作れちゃうじゃない。現時点ではまだ中国や東南アジアの製品に対して日本の製品はかろうじて優位に立っているがAI技術の発達により、今後はどこの国で作っても同水準の物が作れるようになる、そうなったら日本のものだから特別安心ということはなくなるよね、高い日本製品を輸入するより、自国でいい製品を作りましょうとなるのは当然じゃない。
日本で開発したAI技術は門外不出、海外に持ち出してはならないなんて現実に考えて無理だろ。もう八方塞だわな。
考えれば考えるほど暗い。
もちろん、5年、10年でそうなるとは思えず、すぐさま怯える必要はないが、30年後ぐらいはそうなるんじゃないかなぁと思っている。ちなみに、アホが勝手に考えただけの話だからまったく的外れであっても責任はもちまへん。