『14日午後11時ごろ、牛久市神谷5丁目のペットショップの飼育場で同所、酒類販売業、藤田正二さん(66)が頭と腕から血を流して倒れているのを藤田さんの妻(70)が見つけた。藤田さんは市内の病院に搬送されたが約1時間後に死亡した。発見時、飼われていた体長約6・5メートルのアミメニシキヘビがおりから外に出ており、藤田さんの頭や右腕にはヘビにかまれた跡が残っていた。
牛久署は藤田さんがヘビに襲われた可能性が高いとみて、近く司法解剖して死因を調べる。』
新聞、テレビ等でこのニュースを御覧になった方も多いだろう。
まず、アミメニシキヘビであるが、このアミメニシキヘビというの動物園などで首に巻かせてくれるあのニシキヘビとは別の蛇である。
あれはビルマニシキヘビという種で比較的おとなしいが(といっても個体差があり、気性が荒い個体もいる)、アミメは基本的に狂暴であり、首に巻くなんてことは絶対に出来ない性格の荒い種である。
その昔、自分もこのアミメを飼育していたがとにかく気が荒く、俺が飼育している水槽の前を通るだけで、シャーッと口を大きく開けて飛び掛かってくる始末、あまりの気の荒さにうんざりしてしまった記憶がある。
自分が飼っていたのはたかだか1.8mのアミメだったがそれでも水槽の掃除をする時なんかは工業用の分厚い革手袋はめて厳重にガードして掃除をしたからね。
言うまでもなく手を入れるとふつ~に噛み付いてきます(笑)。
革の手袋をしていたからいいようなものの、この手袋がなかったらと思ったらゾッとしたよ。
いつだったか中野区にある爬虫類店で3mオーバーのアミメを見たことがあるがもうこれだけで十分な猛獣だ、なのに、今回の店で事故起こしたのは6.5mでしょ、猛獣を通り越して立派な怪獣だよ。
店で展示用に置いておくならまだしも、ペットとして売っていたというのなら狂気の沙汰としかいいようがない。
恐らくだが、このぐらいの大きさになると、ジャガーやワニなどの大型肉食獣も簡単に射止めてしまうと思われる。
ちなみに下の写真は別の個体だが事故を起こしたアミメと同等のサイズ。

蛇の扱いに長けた俺だって、さすがにこのサイズになるとサバイバルナイフ無しでは扱う自信ない(まさに命のやりとり)。
もっとも自然下では最大10mを超えるというから、これでもまだ最大のものからしたら半分程度の大きさということになる。
もしジャングルの中で、そんな化け物と出会ったら恐怖で気絶してしまいそうだ。
ライフル銃でもなきゃ、太刀打ち出来んぞ。