不毛なランキング
- 2016/04/09
- 14:34
『様々な食材の組み合わせで、舌を楽しませてくれる料理。しかし、「なぜ、この料理に?」と首を傾げる食材が入っている場合もある。そこで、20~30代の男性会社員200人に、「料理の味を損ねるため、入れてほしくないと思う食材」についてアンケート調査を行った。
堂々1位はやっぱり「酢豚のパイナップル」。半数以上の人がNGと判断。これに続いたのが、「ポテトサラダのレーズン」「冷麺のスイカ」「ポテトサラダのリンゴ」といった面々。7位まで料理に入れられる果物が独占する形となった。料理にフルーティな甘みが加わることに抵抗がある人が多いのかも? 回答者に選んだ理由も聞いた。
【1位 酢豚のパイナップル 56.0%】
「甘くなりすぎるのと、口のなかがイガイガするから」(29歳)
「なんで、あたたかい料理にフルーツをいれるのかがよくわからないから」(32歳)
「おかずとしてご飯と食べたいのに、フルーツは合わない」(35歳)
【2位 ポテトサラダのレーズン 49.5%】
「マヨネーズとレーズンの酸味が合わないから」(31歳)
「ポテトサラダはそれだけで味が完成されているため」(32歳)
「ありえない。サラダに果物は要らないし、レーズンは最悪」(39歳)
【3位 冷麺のスイカ 46.5%】
「明らかにカテゴリが違う食べ物だから」(25歳)
「スイカにたれが染み込むのはいや」(36歳)
「甘味が麺に移る」(38歳)
【4位 ポテトサラダのリンゴ 36.0%】
「モフモフの食感のじゃがいものなかにシャキシャキの食感がじゃまをする」(26歳)
「マヨネーズといもとリンゴは合わない」(29歳)
(中略)
上位を占めた果物については、「甘みが嫌」「調味料と合わない」という声が多数。味を壊すから勘弁してくれ…そんなコメントが多い。
辛い冷麺の場合、スイカや梨は辛みを緩和する効果もあるといわれ、意味のある存在だ。とはいえ、多くの人が嫌がる食材もあるのは事実なわけで…。「酢豚」などはパイナップルなしが定番だったら、もっと人気の料理になっていたかも?』
(R25)
日本人の特性なのか、それとも世界的なスタンダードなのか知らんがネットや雑誌でよく見かけるこの手の不毛なランキング記事、いつも思うのは順位付けすることにいったいなんの意味があるのだろうかってこと。
「二十代OLに嫌われる髪型ランキング」だとか、「司法試験の合格率が高い大学ランキング」であればまだ分かるのだが酢豚にパイナップルが入っていることが一位だったとして俺にはこれが今後の人生にどう作用するかさっぱり分からない。
いや、俺も酢豚のパイナップル、大嫌いです。三十数年前、給食の酢豚にパイナップルが入っているのを見ていたく衝撃を受け、給食を作っているおばさんが何かの間違いで入れてしまったのではなかろうかと本気で悩んだぐらいだ(うちのお袋が作る酢豚にはパインが入っていない)。しかし、年月を重ねるごとに酢豚にパイナップルを入れる習慣もあるということが分かってくるようになるのも事実だ。
あれから三十数年経っても酢豚にパインは廃れず、こうしてランキングの議題にもなるということは世の中には少なからず酢豚にパイン必須派の人がいるという証でもある。パイナップルを投入する理由は色々あろう、見た目のアクセントのために入れているという向きもあればパインを入れることによって肉が柔らかくなり味が一層深みを増すという意見もあろう(そうは思わんけどね)。
酢豚のパイナップル断じて許すまじ派とパインこそ酢豚のすべてだの保守派が議論をしても交わることって絶対にないでしょう。酢豚にパイナップルを入れて食べるとバカが治るとでもいうのなら別ですけど、お互い好きと嫌いでそれぞれ話が帰結しちゃってんだもん、どちらが正しいということもなく一生平行線のままだよね。つまり、ランキングをしたところで許せない人は許せないだし、酢豚にパイナップルを入れんでどうするの人はどうするだし、まったくランキング自体に意味がないんすわ。
同様に冬になるとよくやる好きなおでんダネランキングとか、好きな回転寿司のネタランキングだとかもアホ過ぎてまったく意味がない。
おでんでいえば大抵ランキング一位は大根だったりするじゃん(回転寿司の場合はサーモンな)、実際世間一般ではそうなんでしょうけど、俺は大根を特に好きでも嫌いでもない。コンビニでおでんを買うときもむしろ買わないときの方が多い。それになんか問題あります?おでん通にはもしかすると大根を食べないって、キミはおでんのことをまるで分かっていないなとたしなめられるかもしれませんけど、それこそ酢豚のパイナップルと同じで好みの問題だという以外に答えはないので議論はまったくの無駄になってしまう。
こんなランキング記事を書いてしたり顔をしている記者もアホだし、ランキングを見て一喜一憂をしている読者もお世辞にも頭がいいとは思えないんだわ。
堂々1位はやっぱり「酢豚のパイナップル」。半数以上の人がNGと判断。これに続いたのが、「ポテトサラダのレーズン」「冷麺のスイカ」「ポテトサラダのリンゴ」といった面々。7位まで料理に入れられる果物が独占する形となった。料理にフルーティな甘みが加わることに抵抗がある人が多いのかも? 回答者に選んだ理由も聞いた。
【1位 酢豚のパイナップル 56.0%】
「甘くなりすぎるのと、口のなかがイガイガするから」(29歳)
「なんで、あたたかい料理にフルーツをいれるのかがよくわからないから」(32歳)
「おかずとしてご飯と食べたいのに、フルーツは合わない」(35歳)
【2位 ポテトサラダのレーズン 49.5%】
「マヨネーズとレーズンの酸味が合わないから」(31歳)
「ポテトサラダはそれだけで味が完成されているため」(32歳)
「ありえない。サラダに果物は要らないし、レーズンは最悪」(39歳)
【3位 冷麺のスイカ 46.5%】
「明らかにカテゴリが違う食べ物だから」(25歳)
「スイカにたれが染み込むのはいや」(36歳)
「甘味が麺に移る」(38歳)
【4位 ポテトサラダのリンゴ 36.0%】
「モフモフの食感のじゃがいものなかにシャキシャキの食感がじゃまをする」(26歳)
「マヨネーズといもとリンゴは合わない」(29歳)
(中略)
上位を占めた果物については、「甘みが嫌」「調味料と合わない」という声が多数。味を壊すから勘弁してくれ…そんなコメントが多い。
辛い冷麺の場合、スイカや梨は辛みを緩和する効果もあるといわれ、意味のある存在だ。とはいえ、多くの人が嫌がる食材もあるのは事実なわけで…。「酢豚」などはパイナップルなしが定番だったら、もっと人気の料理になっていたかも?』
(R25)
日本人の特性なのか、それとも世界的なスタンダードなのか知らんがネットや雑誌でよく見かけるこの手の不毛なランキング記事、いつも思うのは順位付けすることにいったいなんの意味があるのだろうかってこと。
「二十代OLに嫌われる髪型ランキング」だとか、「司法試験の合格率が高い大学ランキング」であればまだ分かるのだが酢豚にパイナップルが入っていることが一位だったとして俺にはこれが今後の人生にどう作用するかさっぱり分からない。
いや、俺も酢豚のパイナップル、大嫌いです。三十数年前、給食の酢豚にパイナップルが入っているのを見ていたく衝撃を受け、給食を作っているおばさんが何かの間違いで入れてしまったのではなかろうかと本気で悩んだぐらいだ(うちのお袋が作る酢豚にはパインが入っていない)。しかし、年月を重ねるごとに酢豚にパイナップルを入れる習慣もあるということが分かってくるようになるのも事実だ。
あれから三十数年経っても酢豚にパインは廃れず、こうしてランキングの議題にもなるということは世の中には少なからず酢豚にパイン必須派の人がいるという証でもある。パイナップルを投入する理由は色々あろう、見た目のアクセントのために入れているという向きもあればパインを入れることによって肉が柔らかくなり味が一層深みを増すという意見もあろう(そうは思わんけどね)。
酢豚のパイナップル断じて許すまじ派とパインこそ酢豚のすべてだの保守派が議論をしても交わることって絶対にないでしょう。酢豚にパイナップルを入れて食べるとバカが治るとでもいうのなら別ですけど、お互い好きと嫌いでそれぞれ話が帰結しちゃってんだもん、どちらが正しいということもなく一生平行線のままだよね。つまり、ランキングをしたところで許せない人は許せないだし、酢豚にパイナップルを入れんでどうするの人はどうするだし、まったくランキング自体に意味がないんすわ。
同様に冬になるとよくやる好きなおでんダネランキングとか、好きな回転寿司のネタランキングだとかもアホ過ぎてまったく意味がない。
おでんでいえば大抵ランキング一位は大根だったりするじゃん(回転寿司の場合はサーモンな)、実際世間一般ではそうなんでしょうけど、俺は大根を特に好きでも嫌いでもない。コンビニでおでんを買うときもむしろ買わないときの方が多い。それになんか問題あります?おでん通にはもしかすると大根を食べないって、キミはおでんのことをまるで分かっていないなとたしなめられるかもしれませんけど、それこそ酢豚のパイナップルと同じで好みの問題だという以外に答えはないので議論はまったくの無駄になってしまう。
こんなランキング記事を書いてしたり顔をしている記者もアホだし、ランキングを見て一喜一憂をしている読者もお世辞にも頭がいいとは思えないんだわ。