数字のトリック
- 2016/03/26
- 14:38
『高齢者の約6割が徒歩によるコンビニエンスストアへのアクセスに不便を感じる「コンビニ難民」と推計されることが、三井住友トラスト基礎研究所の調べでわかった。2015年8月10日に公表。10月9日発売の中央公論(11月号)が取り上げた。コンビニチェーン12グループの5万4468の店舗から、人口(65歳以上の高齢者)の地理的分布の関係を分析し、コンビニ店舗網がカバーする徒歩圏(半径300メートル以内)人口を推計した。
東京23区では、コンビニ500m圏で人口の99%がカバーされる一方、日本全国では68%と、郊外や地方では相対的にコンビニ徒歩圏に居住する人口割合が低い。東京23区内では高齢者の86%が最寄りのコンビニから300m以内に住んでいる一方で、日本全国では高齢者人口の徒歩圏カバー率は39%に過ぎず、高齢者の61%が徒歩によるコンビニへのアクセスに不便を感じている。
高齢者の「コンビニ難民率」が高い市区町村(人口20万人以上)をみると、茨城県つくば市(83.7%)が最も高く、新潟県上越市(83.2%)、津市(79.0%)、松江市(78.7%)、新潟県長岡市(76.4%)と続いた。』
(Jキャストニュース)
これ、2ちゃんねるでもちょっと話題になっていたのだが、この記事を書いた記者は実情を本当に取材したんか?物凄い違和感を感じるのだが。
確かにつくば市が数字上では全国一位を示しているのだろうが、つくば市って茨城県民ならご存知の通り、極めて特異な場所じゃない?市の中心部には筑波大学を始め様々な研究機関が林立し、おいそれとはコンビニが開業できる立地環境ではない。対して郊外に出れば米どころとしても有名な広大な田園地帯、田んぼの中にコンビニを作る必然性がない。俺が知りうる限りだがつくば市のいわゆる住宅地エリア(春日とか松代とかな)には普通にコンビニがありますけど、それも数多く。
三井住友トラスト基礎研究所がどういった計算方式でコンビニ難民の比率を算定したのかは分からんが単純に市町村の面積と人口とコンビニの数を比較したってあんまり意味がないだろ?
例えば四方を山林に囲まれた盆地のような町であれば住む人達というのは当然わずかな平地になる。具体的にいえばその町の人口の9割が平地に住んでいるとする。その平地にはボチボチの数のコンビニがある、しかし、べらぼうな比率を占める山林まで入れて計算するから人口数に比べ当然コンビニの数は圧倒的に少なくなる。確かに山間部に住んでいる人からすればコンビニの数は少ないでしょう、でもそれってコンビニ難民とは意味が違うんじゃねぇか。山合に住んでいる人達ってコンビニのあるなしを意識してはいないんじゃない。コンビニがなくて困るような階層の人達はそもそも山の中には住んではいないと思うぞ。
この論でいくと明らかにこの記事はおかしい。
だいたい、2位の上越、5位の長岡って、日本有数の米どころだろ、田んぼまで入れて計算したらそりゃあコンビニ難民にもなりますって。
恐らく人口密度とコンビニの数を対比させて計算したんだろうけど、そんなものは単なる数字のトリックでしかない。この記事を読んでため息を下げる連中もそうだし、書いた記者もそうだが、ちょっと頭が悪すぎるような気がしてならないわな。
東京23区では、コンビニ500m圏で人口の99%がカバーされる一方、日本全国では68%と、郊外や地方では相対的にコンビニ徒歩圏に居住する人口割合が低い。東京23区内では高齢者の86%が最寄りのコンビニから300m以内に住んでいる一方で、日本全国では高齢者人口の徒歩圏カバー率は39%に過ぎず、高齢者の61%が徒歩によるコンビニへのアクセスに不便を感じている。
高齢者の「コンビニ難民率」が高い市区町村(人口20万人以上)をみると、茨城県つくば市(83.7%)が最も高く、新潟県上越市(83.2%)、津市(79.0%)、松江市(78.7%)、新潟県長岡市(76.4%)と続いた。』
(Jキャストニュース)
これ、2ちゃんねるでもちょっと話題になっていたのだが、この記事を書いた記者は実情を本当に取材したんか?物凄い違和感を感じるのだが。
確かにつくば市が数字上では全国一位を示しているのだろうが、つくば市って茨城県民ならご存知の通り、極めて特異な場所じゃない?市の中心部には筑波大学を始め様々な研究機関が林立し、おいそれとはコンビニが開業できる立地環境ではない。対して郊外に出れば米どころとしても有名な広大な田園地帯、田んぼの中にコンビニを作る必然性がない。俺が知りうる限りだがつくば市のいわゆる住宅地エリア(春日とか松代とかな)には普通にコンビニがありますけど、それも数多く。
三井住友トラスト基礎研究所がどういった計算方式でコンビニ難民の比率を算定したのかは分からんが単純に市町村の面積と人口とコンビニの数を比較したってあんまり意味がないだろ?
例えば四方を山林に囲まれた盆地のような町であれば住む人達というのは当然わずかな平地になる。具体的にいえばその町の人口の9割が平地に住んでいるとする。その平地にはボチボチの数のコンビニがある、しかし、べらぼうな比率を占める山林まで入れて計算するから人口数に比べ当然コンビニの数は圧倒的に少なくなる。確かに山間部に住んでいる人からすればコンビニの数は少ないでしょう、でもそれってコンビニ難民とは意味が違うんじゃねぇか。山合に住んでいる人達ってコンビニのあるなしを意識してはいないんじゃない。コンビニがなくて困るような階層の人達はそもそも山の中には住んではいないと思うぞ。
この論でいくと明らかにこの記事はおかしい。
だいたい、2位の上越、5位の長岡って、日本有数の米どころだろ、田んぼまで入れて計算したらそりゃあコンビニ難民にもなりますって。
恐らく人口密度とコンビニの数を対比させて計算したんだろうけど、そんなものは単なる数字のトリックでしかない。この記事を読んでため息を下げる連中もそうだし、書いた記者もそうだが、ちょっと頭が悪すぎるような気がしてならないわな。