綺麗ごとを言っている場合か
- 2015/12/13
- 17:40
『首相就任後まもなく亡くなったアメリカ大統領ルーズベルトの訃報を知ると、同盟通信社の短波放送により、鈴木貫太郎は「今日、アメリカがわが国に対し優勢な戦いを展開しているのは亡き大統領の優れた指導があったからです。私は深い哀悼の意をアメリカ国民の悲しみに送るものであります。しかし、ルーズベルト氏の死によって、アメリカの日本に対する戦争継続の努力が変わるとは考えておりません。我々もまたあなた方アメリカ国民の覇権主義に対し今まで以上に強く戦います」という談話を世界へ発信している。
(中略)アメリカに亡命していたドイツ人作家トーマス・マンは鈴木のこの放送に深く感動し、英国BBCで「ドイツ国民の皆さん、東洋の国日本にはなお騎士道精神があり、人間の死への深い敬意と品位が確固として存する。鈴木首相の高らかな精神に比べ、あなたたちドイツ人は恥ずかしくないですか」と題して声明を発表し、鈴木の武士道精神を称賛、鈴木の言葉は戦時下の世界に感銘を与えた』
(ウィキペディア)
第42代内閣総理大臣鈴木貫太郎が敵国の大将であるルーズベルトに表わした弔意である。
これを美談のように語られているのは正直どうかと思うぞ。
飢えやマラリアで塗炭の苦しみをなめ、もはや作戦とはいえぬほどお粗末な特攻作戦で多くの尊い命が犠牲になった、そんな壊滅的なお寒い状況下でこんなのんきなことを言われたら死んでいった人達や遺族の方々はいったいどう思うのか、死んでも死にきれん、浮かばれないと思う。それとも貫太郎は立派な宰相だとでも尊敬するのだろうか。
戦争はスポーツではない、綺麗ごとを語っている暇があったら敵国の人間を一人でも多く殺して欲しいと願うのが人情じゃないのか、俺が当事者なら少なくともそう思う。命を賭して戦う争いごとはどんな汚い手を使ってでも勝つべきであると思う。勝たなきゃすべてを失うのだ。ビジネスも然り。いくら綺麗に商売をしたところで、負けて無一文になれば誰も助けてくれないのだ、人々の記憶からも忘れ去られ、そういえばそんな人もいたっけなが関の山なのだ。
とかく日本人の考え方というのは朱子学がベースになっており、心の拠り所としてあるのは常に性善説のような気がする。いや、気じゃねぇな、そうだ。
もちろん、人の生き方の指針として清く正しくの論語をベースにするのは正しいのだけれど、命のやり取りをするような極限的な場面に於いてはそんな悠長なことは言っておられず、寝首を掻いてでも相手を潰すというのは致し方ないことなのである。勝てば官軍なのだ。だいたい、世の中のすべての人が全員好い人なら戦争なんて起きやしない。
圧倒的に優位な状況ならともかく、前線で多くの同胞が極限状態に立たされている状況下に於いて、敵国に対して敬意を表するような人間をとても尊敬は出来ない。たまたま歴史を調べていたらそんなことを思った、師走の昼下がり。かしこ。
(中略)アメリカに亡命していたドイツ人作家トーマス・マンは鈴木のこの放送に深く感動し、英国BBCで「ドイツ国民の皆さん、東洋の国日本にはなお騎士道精神があり、人間の死への深い敬意と品位が確固として存する。鈴木首相の高らかな精神に比べ、あなたたちドイツ人は恥ずかしくないですか」と題して声明を発表し、鈴木の武士道精神を称賛、鈴木の言葉は戦時下の世界に感銘を与えた』
(ウィキペディア)
第42代内閣総理大臣鈴木貫太郎が敵国の大将であるルーズベルトに表わした弔意である。
これを美談のように語られているのは正直どうかと思うぞ。
飢えやマラリアで塗炭の苦しみをなめ、もはや作戦とはいえぬほどお粗末な特攻作戦で多くの尊い命が犠牲になった、そんな壊滅的なお寒い状況下でこんなのんきなことを言われたら死んでいった人達や遺族の方々はいったいどう思うのか、死んでも死にきれん、浮かばれないと思う。それとも貫太郎は立派な宰相だとでも尊敬するのだろうか。
戦争はスポーツではない、綺麗ごとを語っている暇があったら敵国の人間を一人でも多く殺して欲しいと願うのが人情じゃないのか、俺が当事者なら少なくともそう思う。命を賭して戦う争いごとはどんな汚い手を使ってでも勝つべきであると思う。勝たなきゃすべてを失うのだ。ビジネスも然り。いくら綺麗に商売をしたところで、負けて無一文になれば誰も助けてくれないのだ、人々の記憶からも忘れ去られ、そういえばそんな人もいたっけなが関の山なのだ。
とかく日本人の考え方というのは朱子学がベースになっており、心の拠り所としてあるのは常に性善説のような気がする。いや、気じゃねぇな、そうだ。
もちろん、人の生き方の指針として清く正しくの論語をベースにするのは正しいのだけれど、命のやり取りをするような極限的な場面に於いてはそんな悠長なことは言っておられず、寝首を掻いてでも相手を潰すというのは致し方ないことなのである。勝てば官軍なのだ。だいたい、世の中のすべての人が全員好い人なら戦争なんて起きやしない。
圧倒的に優位な状況ならともかく、前線で多くの同胞が極限状態に立たされている状況下に於いて、敵国に対して敬意を表するような人間をとても尊敬は出来ない。たまたま歴史を調べていたらそんなことを思った、師走の昼下がり。かしこ。