覆面の北枕

『イスラム過激派組織「イスラム国（ＩＳ）」が日本人男性２人を人質にとり、身代金を要求している問題で、政府の緊張とは裏腹に、日本の一部ネットユーザーが悪ふざけを展開している。２３日付で環球時報が伝えた。

ＩＳはネット上に公開した映像で、７２時間以内に身代金２億ドルを支払わなければ、２人を殺害すると警告した。この時の「日本人２人をひざまずかせ、真ん中に黒ずくめのＩＳメンバーが立っている」映像が、ネットユーザーの間で「クソコラ」と呼ばれるパロディ作品に加工され、ネット上で続々と発表されている。

黒ずくめのＩＳメンバーをミッキーマウスや美少女戦士などアニメキャラに変身させたものや、日本人２人とＩＳメンバーが３人で祝杯を挙げているシーンに変更するなどさまざま。中にはＩＳのツイッターに日本の美少女アニメキャラの画像を送り、「どの子が１番かわいいですか？」と質問し、「おまえはバカだ」との返信を受けたユーザーもいる。（朝日新聞）』


悪ふざけが好きな俺でもさすがにこれはどうかと思うぞ。

やたらと沸点の低い、イスラム国のキチガイどもを焚き付けて、人質が殺されたり、また新たなテロが起こったらどうするんだ？何もわざわざ火に油を注ぐ必要はあるまい。

事実フランスはたかが風刺画で数多くの死人を出したのだ。笑い事ではない。されど風刺画なのだ。

とはいえ、残念ながらこのバカが湧いてしまう不愉快な現実こそがインターネット本来の姿なんだと割り切らなくてならない。

バカも含まれた上でのインターネットなのだ。そこに悪意があろうがなかろうが悲しいかなそれが現実なのである（俺というバカも存在）。

実際世の中の九割九分以上の人はネットを正しく使っていると思う。ただ、バカがあまりにも強烈なため、九割九分の良心をあっさりとバカ色に塗り替えてしまう。

今回のクソコラもそうだが、店の冷蔵庫に入ってしまうバカ、店の調理器具でハサミを揚げたバカ（バカとハサミは使いようだが）、自分の肛門に公園の蛇口を突っ込むバカ、こんなものイチイチあげていったらキリがない。

じゃあどうすればよいのか？

無責任な言い方だがどうしようもない。ネットのバカがすることと言えば小学生ですらやらない実にしょーもないことであるが、バカのくせに妙な知識だけは長けており、多重に串を刺したりするなど、我が身の安全だけは担保しているからタチが悪い。

だからこそ、せめて自分がバカ色に染まらないようにするしかない。

その上で俺は一線を引き、ふざけるべきところではふざけるがそれをやっちゃシャレにならんということはやらない。

以上。