覆面の北枕

ここ数年間のなかで、これは買ってよかったなと心から思えるのはスマホでもパソコンでもない、何を隠そう電気毛布だ。

これはいい。

温度調節を誤り、暑すぎると砂漠でもがき苦しむ夢ばかり見るが（本当に見る！）、適温でぬくぬく快適を一度味わってしまうともう二度と手放せない。女房とは別れても、電気毛布とは別れない、俺たちはそんな強い絆で結ばれている。

健康によくない、風邪を引きやすくなる等の、風説も確かにあるにはあるがあまりの快適さに別に二、三年程度なら寿命が縮まっても構わないとさえ思ってしまう。

電気毛布の何がいいって暖房と違い首から上は涼しい、てか、寒い。これがいいのだ。暖まっておいて矛盾してしまうが体は暖かくとも顔や頭は冷たい方が気持ちいい。

もし、まだ体感したことがない人がいたら是非買ってみて欲しい。値段はピンキリで安いもので三千円、高いものでは二万円であるが俺が使っているのは五千円の中間のものだ。

中間であっても十二分に満足している。

ホーーーンット、騙されたと思って買ってみな、感動するから。

ただ、注意して頂きたいのは値段よりもサイズ。小柄な方ならまああまり気にする必要はないのかもしれないが丈が160㎝ぐらいのものから180㎝ぐらいのものがある。

俺は足元から首まで余裕を持って入れるよう180㎝タイプを使用している。

丈だけはよく守って欲しい。

なんで俺は電気毛布を力説しているのかよく分からないが、書くネタのない時はこうやって話をはぐらかすのが昔からの北枕の特徴ではある。