風見鶏
- 2014/06/14
- 23:40
昨日チラッと書いたけどあたしゃ偉そうなことを言っても所詮長いものには巻かれろ主義の風見鶏、世の中にムーブメントを起こそうだなんてまったく思っていない。
一番風のよく通るところを選んで風見鶏を決め込むのがもっとも賢い生き方だと思っている。努力や根性で何ともならないものは山ほどある。太刀打ちできないものにわざわざ立ち向かう必要はない。
たまに社長さんなんかでも勘違いしている人がいますが必勝と不敗はまったく別物です。不敗は意外に簡単、言葉のレトリックだが自分より強い相手とは絶対に戦わなければいい。対して必勝は文字通り必ず勝つ、これは非常に難しい。難しいというより現実にそんなことが可能であろうか。天下を獲った信長、秀吉、家康、いずれも何度も手痛い敗北を重ねている。ナポレオンも然りだ、我輩の辞書に不可能という文字はしっかりと刻み込まれている。世界のSPアメリカでさえベトナムやイラクでは醜態を曝してしまっている。自分の知り得るかぎり連戦連勝、一度も負けなかったというのは宮本武蔵、柳生十兵衛ぐらいなものである。彼らに関しては伝説に近い部分が多々あり、現実はかなり眉唾もんであるが…。
孫子の言葉に、敵を知り、己を知らば百戦危うからずという有名な言葉があるがこれも敵を研究すれば絶対に勝てるようになるという話ではなく、敵を研究した結果、敵に然したる弱点がなく、実力も自分より遥か上という場合、くれぐれも戦ってはいけない、そうすれば危うくないですよという喩である。少なくとも俺はそう解釈している。
太平洋戦争時の日本の首脳陣は実に御粗末だと言わざるを得ない。まともに考えれば考えるほどアメリカに国力では叶わないのである。勝てない相手に喧嘩を売るのは愚かだ。艦船制限などの無茶な要求を突き付けられても長いものには巻かれてのらりくらりやっていれば多くの犠牲を出さずに済んだのは疑いようがない。さすがにアメリカだって恭順の意を示している国を相手に原爆を投下するような無茶な真似はしまい。
戦いは相手を調べ尽くして叩ける勝算があるときだけ戦えば絶対に負けない、不敗だ。
いつも言うように背水の陣を期すとか必勝の態勢で望むというのは愚かであり、大変危険だ。
もちろんスポーツは別だよ、例えばW杯、この先日本が勝ち進み、ブラジルやスペインなどの優勝候補と当たったとする。イレブン全員が攻めずにゴール前に陣取って鉄壁で守り、相手のボールをすべて弾き飛ばせばもしかしたら0-0の引き分けに持ち込めるかもしれない、最後までそれで逃げ込み、運否天賦のPK戦に持ち込めばもしかしたら王者になれるかもしれない、でもスポーツでそれやったらあかんでしょ。
マーくんでもいい、ダルビシュでもいいが強打者が打席に立つたび、すべて敬遠していたら仮に勝ち投手になれたとしてもそれってどうなのって思ってしまうじゃん。
スポーツは必勝を期すのが大前提です。言葉は悪いがどんなに選手が必死にやっても娯楽なのだ。
しかし戦争や商売は別、勝たなきゃならない場面もあれば負けてはいけない場面もある。そこを一緒くたにしてしまうと必要以上に負けてしまったり、勝てたとしても味方の損失が負けた方よりも大きくなってしまうなんてことになりかねない。
実はちょっと最近頭を悩めていることがある。
直接は関係ないが自分もかねてからの縁もあり、微力ながらあるお店さんのバックアップをしなくてはならなくなった。そのお店さんには申し訳ないが敵さんはあまりに巨大、資金、人材、調べれば調べるほど勝てないモンスターだ。
だから俺は勝とうとは思っていない、ただ負けない戦いをしようと考えている。
ここを履き違えると大きな過ちを犯す。
風見鶏としての本領を発揮したい。
一番風のよく通るところを選んで風見鶏を決め込むのがもっとも賢い生き方だと思っている。努力や根性で何ともならないものは山ほどある。太刀打ちできないものにわざわざ立ち向かう必要はない。
たまに社長さんなんかでも勘違いしている人がいますが必勝と不敗はまったく別物です。不敗は意外に簡単、言葉のレトリックだが自分より強い相手とは絶対に戦わなければいい。対して必勝は文字通り必ず勝つ、これは非常に難しい。難しいというより現実にそんなことが可能であろうか。天下を獲った信長、秀吉、家康、いずれも何度も手痛い敗北を重ねている。ナポレオンも然りだ、我輩の辞書に不可能という文字はしっかりと刻み込まれている。世界のSPアメリカでさえベトナムやイラクでは醜態を曝してしまっている。自分の知り得るかぎり連戦連勝、一度も負けなかったというのは宮本武蔵、柳生十兵衛ぐらいなものである。彼らに関しては伝説に近い部分が多々あり、現実はかなり眉唾もんであるが…。
孫子の言葉に、敵を知り、己を知らば百戦危うからずという有名な言葉があるがこれも敵を研究すれば絶対に勝てるようになるという話ではなく、敵を研究した結果、敵に然したる弱点がなく、実力も自分より遥か上という場合、くれぐれも戦ってはいけない、そうすれば危うくないですよという喩である。少なくとも俺はそう解釈している。
太平洋戦争時の日本の首脳陣は実に御粗末だと言わざるを得ない。まともに考えれば考えるほどアメリカに国力では叶わないのである。勝てない相手に喧嘩を売るのは愚かだ。艦船制限などの無茶な要求を突き付けられても長いものには巻かれてのらりくらりやっていれば多くの犠牲を出さずに済んだのは疑いようがない。さすがにアメリカだって恭順の意を示している国を相手に原爆を投下するような無茶な真似はしまい。
戦いは相手を調べ尽くして叩ける勝算があるときだけ戦えば絶対に負けない、不敗だ。
いつも言うように背水の陣を期すとか必勝の態勢で望むというのは愚かであり、大変危険だ。
もちろんスポーツは別だよ、例えばW杯、この先日本が勝ち進み、ブラジルやスペインなどの優勝候補と当たったとする。イレブン全員が攻めずにゴール前に陣取って鉄壁で守り、相手のボールをすべて弾き飛ばせばもしかしたら0-0の引き分けに持ち込めるかもしれない、最後までそれで逃げ込み、運否天賦のPK戦に持ち込めばもしかしたら王者になれるかもしれない、でもスポーツでそれやったらあかんでしょ。
マーくんでもいい、ダルビシュでもいいが強打者が打席に立つたび、すべて敬遠していたら仮に勝ち投手になれたとしてもそれってどうなのって思ってしまうじゃん。
スポーツは必勝を期すのが大前提です。言葉は悪いがどんなに選手が必死にやっても娯楽なのだ。
しかし戦争や商売は別、勝たなきゃならない場面もあれば負けてはいけない場面もある。そこを一緒くたにしてしまうと必要以上に負けてしまったり、勝てたとしても味方の損失が負けた方よりも大きくなってしまうなんてことになりかねない。
実はちょっと最近頭を悩めていることがある。
直接は関係ないが自分もかねてからの縁もあり、微力ながらあるお店さんのバックアップをしなくてはならなくなった。そのお店さんには申し訳ないが敵さんはあまりに巨大、資金、人材、調べれば調べるほど勝てないモンスターだ。
だから俺は勝とうとは思っていない、ただ負けない戦いをしようと考えている。
ここを履き違えると大きな過ちを犯す。
風見鶏としての本領を発揮したい。