コップの水を半分飲みました。
さて、ここで質問です、あなたはまだ半分『も』あると楽観的に考えますか、それとも半分『しか』ないと悲観的に考えますか?
俺の答えは楽観的にも悲観的にも考えない。水の量が半分になったという事実を受け入れるだけ。
よくビジネスはポジティブに考えた方がうまくいくと言うが、そんなものは性格だからポジティブだろうがネガティブだろうが関係ない。
リアリストの自分からしたら性格的なものなどどうでもいい。大切なのは残り半分の水をどうするかということ。
確実に水が貰えるのならば気にせず飲んでしまえばいいし、今後暫らく水を飲める目処が立たない時は今は飲まずに貯めておく、要は現実に則して柔軟に考える。
そもそもポジティブもネガティブもそれぞれが一長一短だ。
確かに前向きに明るく生きられる人間のほうが得てしてうまくいくことが多いであろう、でも、すべてが楽観的でいけるほど商売は甘くない。たいていの商売は艱難辛苦の連続である。売り上げや資金繰りに毎日頭を悩ますのが経営者だ、苦労知らずの二代目のボンボンならともかく、実際はとても悠長になんか考えていられない。
じゃあ悲観的がいいかといえばさにあらず、目の前は厳しい現実ばかり、打ち寄せる大波の連続を見て悲観的にばっか考えていたらそれこそ欝を患い死にたくなってしまうだろう、事実、心療内科に通院し安定剤や睡眠薬を服用している社長さんは多い。
だからなのだ、感情に揺さ振られるのが煩わしいので現実だけを考える。勝って慢らず、負けて沈まず、気持ちを一定に保つように乗り切る。
もちろん俺も人間だから善い意味でも悪い意味でも感情的になることはある。
ただ、俺の場合、いつ何時でも冷静なもう一人の自分が感情的になっている自分の外側におり、表面上怒り狂っているようであっても、実はもう一人の冷静な自分が落ち着いて物事を見ている。
自分でも気持ちを切り替え、わりと平常心を保つのが上手な方だと思うし、それは一つの才能だと思う。
瞬間的にしまったと思っても、すぐに気持ちを切り替え、冷静になって打開策を考えることが出来る。よっぽどのことでもない限り引きずることはない。
ま、それなりに修羅場を潜ってきた経験が生きているのは事実だがね。
ちょっとやそっとじゃブレない自信がある。
体育会系のノリは好きじゃないが体育会系の会社のえげつないところだと駅前の人通りが多いところで社歌を歌わされたり、わざとヤクザの事務所に営業に行かせたりするらしいじゃない。ある意味それもブレない心を鍛えるためには有効だと思う。もちろん本人が潰れなければという前提ならばだが。
いずれにしてもリーダーたるものが感情に揺さ振られるのはあまりよくないものだと思う。
昔から言うだろ、魔物は天にいると。
すなわち有頂天だと。