割りと真面目に
- 2020/08/10
- 19:43
広島、長崎の原爆の日が終わり、あと数日で終戦記念日、もちろん、核戦争なんてものは人間が起こしうるもっとも愚かな蛮行であり、決して起こしてはならない悪の所業でしかないが、核兵器に関していうと単純に廃絶すればいいというものではない。
戦後75年、戦争、紛争のなかった年はたったの一度としてなかったが、第三次世界大戦が起こらなかったのはひとえに核戦争の脅威を為政者がみな知っていたからこそである。
例えば現在の米国と中国、ロシア、北朝鮮の関係、これが80年前であればとっくに戦争に突入している。
しかし、戦争にならないのは一発の核ミサイルによって、勝ち負けを超越した地球規模の破滅に繋がるからこそ、互いに牽制しあうだけでいられる。核兵器が存在していなければ既に戦争がはじまり、民間人も含め、数十万、数百万単位の犠牲者が出ているはずである。
世界の現在の状況は玩具のヤジロベーのようなものであると思っている。
ヤジロベーが地球そのものであり、右手にも左手にも核兵器が握られている。ヤジロベーが針一本でも辛うじて立っていられるのは両手に同じ重さの重りが備え付けられているからだ。そんなことは小学生にも分かりきった話。だが、どちらかの手の重りが外れたとき、ヤジロベーは倒立が出来なくなり、いとも簡単に倒れてしまう。
今の地球もアメリカ、中国、ロシア、核兵器が互いの国にあることによって辛うじて鼎立を保っている。これがなにかの拍子でタガが外れ、核ミサイルのスイッチが押された瞬間、人類の命運は尽きる。
とりあえずの幸いは戦後75年間、資本主義国家にしろ、社会主義国家にしろ、核を実際に敵国を倒すための兵器として用いる愚かな指導者がいなかったことである。それゆえ、極めて不安定なバランスであっても地球というヤジロベーは左右に揺れつつもなんとか立っていられた。
あり得ないことではあるが、核兵器を地球上から全廃すると、戦争への突入障壁が著しく低くなるため、却って戦争、紛争が頻発して犠牲者の数は増える。
核拡散防止条約(NPT)再検討会議に於いて世界唯一の被爆国でありながら日本政府は核兵器禁止文書に賛同できずにいる。この先も不安定ながらも戦争のない平和な世の中であるためには核兵器が安全装置であり続けるという大いなる矛盾をあえて受け止めるしか日本には生きる道がない、だからこそ安倍総理は賛同せずにいる。これは安倍政権をまったく支持していない自分であるが致し方ないことであると思い、安倍総理を擁護する。上っ面の非人道性をあげつらい、核兵器は廃絶すべきだといったところでそれではなにも始まらない。
ただ、これもまた矛盾してしまうが、原爆を投下したアメリカに対しては強く抗議すべき。そこを蔑ろにしてしまうと原爆でお亡くなりなられた多くの方々が浮かばれない。元々は日本が仕掛けた戦争かもしれないが、だからと言って民間人を標的とした原子爆弾は日本人の立場からすると到底看過できない。
現実問題、日本はアメリカの庇護がなければ生きていくことはできない。
だが、日本人の矜持として心の反米精神がないと、亡くなられた多くの尊い命に報いられないではないか。また、その気概をなくすと中国やロシア、南北朝鮮に付け込まれる。
今日は割りと真面目に語ってみた。
戦後75年、戦争、紛争のなかった年はたったの一度としてなかったが、第三次世界大戦が起こらなかったのはひとえに核戦争の脅威を為政者がみな知っていたからこそである。
例えば現在の米国と中国、ロシア、北朝鮮の関係、これが80年前であればとっくに戦争に突入している。
しかし、戦争にならないのは一発の核ミサイルによって、勝ち負けを超越した地球規模の破滅に繋がるからこそ、互いに牽制しあうだけでいられる。核兵器が存在していなければ既に戦争がはじまり、民間人も含め、数十万、数百万単位の犠牲者が出ているはずである。
世界の現在の状況は玩具のヤジロベーのようなものであると思っている。
ヤジロベーが地球そのものであり、右手にも左手にも核兵器が握られている。ヤジロベーが針一本でも辛うじて立っていられるのは両手に同じ重さの重りが備え付けられているからだ。そんなことは小学生にも分かりきった話。だが、どちらかの手の重りが外れたとき、ヤジロベーは倒立が出来なくなり、いとも簡単に倒れてしまう。
今の地球もアメリカ、中国、ロシア、核兵器が互いの国にあることによって辛うじて鼎立を保っている。これがなにかの拍子でタガが外れ、核ミサイルのスイッチが押された瞬間、人類の命運は尽きる。
とりあえずの幸いは戦後75年間、資本主義国家にしろ、社会主義国家にしろ、核を実際に敵国を倒すための兵器として用いる愚かな指導者がいなかったことである。それゆえ、極めて不安定なバランスであっても地球というヤジロベーは左右に揺れつつもなんとか立っていられた。
あり得ないことではあるが、核兵器を地球上から全廃すると、戦争への突入障壁が著しく低くなるため、却って戦争、紛争が頻発して犠牲者の数は増える。
核拡散防止条約(NPT)再検討会議に於いて世界唯一の被爆国でありながら日本政府は核兵器禁止文書に賛同できずにいる。この先も不安定ながらも戦争のない平和な世の中であるためには核兵器が安全装置であり続けるという大いなる矛盾をあえて受け止めるしか日本には生きる道がない、だからこそ安倍総理は賛同せずにいる。これは安倍政権をまったく支持していない自分であるが致し方ないことであると思い、安倍総理を擁護する。上っ面の非人道性をあげつらい、核兵器は廃絶すべきだといったところでそれではなにも始まらない。
ただ、これもまた矛盾してしまうが、原爆を投下したアメリカに対しては強く抗議すべき。そこを蔑ろにしてしまうと原爆でお亡くなりなられた多くの方々が浮かばれない。元々は日本が仕掛けた戦争かもしれないが、だからと言って民間人を標的とした原子爆弾は日本人の立場からすると到底看過できない。
現実問題、日本はアメリカの庇護がなければ生きていくことはできない。
だが、日本人の矜持として心の反米精神がないと、亡くなられた多くの尊い命に報いられないではないか。また、その気概をなくすと中国やロシア、南北朝鮮に付け込まれる。
今日は割りと真面目に語ってみた。