創業セミナー開催のお知らせ
- 2019/10/07
- 11:25
俺の事務所が入っているビルは県やひたちなか市、日立製作所、東電、常陽銀行などが出資して作っているベンチャー企業向けのビルのため、時折創業セミナー的なものをやっているのだが、起業家はそんなものに時間を費やすぐらいならさっさと起業すればいいのにと思ってしまう。
弁護士や医師、薬剤師、税理士、司法書士など、資格がなければ出来ない仕事ならともかく、とくに資格のいらない起業であれば思い立ったが吉日、いち早く取り掛かった方がいい。
そもそもどんな起業でも予定通りに事が進むなんてことはありえない。絶対にスケジュールは狂うのだ。こちらはスケジュール通りに進めても銀行や国金の融資に思ったよりも時間が掛かるとか、仕入れる商品が在庫薄で納期が遅れるなんてことは日常の茶メシ事だ。こういった対外的なことではなく、自分自身の問題もある。一日あれば終わると思った資料作りが3日掛かることもあれば、あてにしていたバイトが急に休み、本来ならば今日は事務仕事をしようと思ったのにバイトの代わりに店に出なくちゃならないなんてことも頻繁に起こる。
しっかり計画を立てたところで予定通りにうまくいくことなど、断言するが絶対にない。ないのだからセミナーなど受けずにさっさと取り掛かって、その都度軌道修正した方がいい。
本来こんなことを言うのもなんだが、起業なんてものはほぼ失敗するのである。起業して1年で6割が倒産(閉業)、10年後には3%しか生き残っていないというデータがある。
だから俺などは失敗するという前提で考える。
ただ、失敗しても致命傷にならないような起業形態にする。決して背水の陣を敷いて自分自身を追い詰めはしない。
こういのって実はセミナーよりも歴史から学ぶことの方が多い。最終的に天下を獲ったのは三国志であれば曹操、戦国時代であれば徳川家康であるが、この二人の覇者、勝ち戦も多いが負け戦も相応に多いのだ。
だが、曹操にしても家康にしても負けた後のことは考えている。赤壁の戦いで完膚なきまでに打ち負かされた曹操であるが、仮に自分が死んでも息子の曹丕は後方に待機させておいた、同様に三方ヶ原の戦いで武田信玄にけちょんけちょんされた家康も浜松城に再起を図れるだけの後軍は待機させている。どちらも再起を図れる体制を整えたうえでの戦争なのだ。
こういうことを知らない人は商売に全エネルギーを捧げてしまう。
だから学べるものは全部吸収しようと創業セミナーなんかに参加してしまう。
新しい機械や技術を学ぶことはどの業種でも大事、それは学ぶべきだろう。料理人であれば鮮度を保つ新しい冷蔵庫や輸送法などは常にアンテナを張って情報を仕入れる必要はあるが、心構えや経営のイロハみたいなものは事業を営みながら学べばいいし、大きな意味での志は起業する時点で持ち得ているだろう。創業セミナーで学ばなきゃ志が見えないというのであれば問題だ。
そういうわけで、お願いですから俺の机に「創業セミナーの開催のお知らせ」を置くのはやめろー!違法風俗時代も含めて何年商売してると思ってんだ!
弁護士や医師、薬剤師、税理士、司法書士など、資格がなければ出来ない仕事ならともかく、とくに資格のいらない起業であれば思い立ったが吉日、いち早く取り掛かった方がいい。
そもそもどんな起業でも予定通りに事が進むなんてことはありえない。絶対にスケジュールは狂うのだ。こちらはスケジュール通りに進めても銀行や国金の融資に思ったよりも時間が掛かるとか、仕入れる商品が在庫薄で納期が遅れるなんてことは日常の茶メシ事だ。こういった対外的なことではなく、自分自身の問題もある。一日あれば終わると思った資料作りが3日掛かることもあれば、あてにしていたバイトが急に休み、本来ならば今日は事務仕事をしようと思ったのにバイトの代わりに店に出なくちゃならないなんてことも頻繁に起こる。
しっかり計画を立てたところで予定通りにうまくいくことなど、断言するが絶対にない。ないのだからセミナーなど受けずにさっさと取り掛かって、その都度軌道修正した方がいい。
本来こんなことを言うのもなんだが、起業なんてものはほぼ失敗するのである。起業して1年で6割が倒産(閉業)、10年後には3%しか生き残っていないというデータがある。
だから俺などは失敗するという前提で考える。
ただ、失敗しても致命傷にならないような起業形態にする。決して背水の陣を敷いて自分自身を追い詰めはしない。
こういのって実はセミナーよりも歴史から学ぶことの方が多い。最終的に天下を獲ったのは三国志であれば曹操、戦国時代であれば徳川家康であるが、この二人の覇者、勝ち戦も多いが負け戦も相応に多いのだ。
だが、曹操にしても家康にしても負けた後のことは考えている。赤壁の戦いで完膚なきまでに打ち負かされた曹操であるが、仮に自分が死んでも息子の曹丕は後方に待機させておいた、同様に三方ヶ原の戦いで武田信玄にけちょんけちょんされた家康も浜松城に再起を図れるだけの後軍は待機させている。どちらも再起を図れる体制を整えたうえでの戦争なのだ。
こういうことを知らない人は商売に全エネルギーを捧げてしまう。
だから学べるものは全部吸収しようと創業セミナーなんかに参加してしまう。
新しい機械や技術を学ぶことはどの業種でも大事、それは学ぶべきだろう。料理人であれば鮮度を保つ新しい冷蔵庫や輸送法などは常にアンテナを張って情報を仕入れる必要はあるが、心構えや経営のイロハみたいなものは事業を営みながら学べばいいし、大きな意味での志は起業する時点で持ち得ているだろう。創業セミナーで学ばなきゃ志が見えないというのであれば問題だ。
そういうわけで、お願いですから俺の机に「創業セミナーの開催のお知らせ」を置くのはやめろー!違法風俗時代も含めて何年商売してると思ってんだ!