仕事をして金を得るという事はもちろん大事なことではあるけれど、俺の場合、どうすれば戦い抜けるかということばかり考えている。
俺は現在WEB制作者だ。
他府県はともかく、茨城で俺のWEBデザイン事務所は相応の位置にあると思う。
実際に『茨城 ホームページ制作』とか『水戸 ホームページ制作』と検索すると、俺のところが一番上か2番目にヒットする。インターネット経由でWEB制作会社を探すとき、少なくとも水戸あたりでは俺のところを頼む頼まないはさておき、一旦は通らざるを得ないのが事実である。
別に自慢ではない。
どうすれば戦略的に市場を攻略することが出来るのかというのを考えることが面白くて事業を起こしている。実際、WEB技術は相方のKくんの足元にも及ばず、水戸みたいなど田舎だってデザインセンスに長けた人など山ほどいる。俺など技術者としての技量はどんなに頑張ったところでせいぜい二流半、一流になど逆立ちしたってなれやしない。
但し、手前みそだが、違法風俗時代も含めて、市場を戦略的な見地から眺めてどうすれば御しやすいかということに掛けてはぶっちゃけかなり自信がある。二流技術者の負け惜しみかもしれんけど、どんなに技術を身につけようと市場を攻略することが出来なければ所詮三流でしかないと思っている。
ここ最近、三件ばかり商談が立て続けにあり、三件とも数社集まったうえでのコンペ方式だった。全部、俺が受注させて頂きました。競った他社に技術力で負けたとしても営業戦略では絶対的に負けない。当たり前。だってライバル他社の弱点をすべて先回りして俺は調べてあるから(Excelに近隣のWEB制作会社はすべてデータとしてまとめてある)。他社の弱点を突いて、商談をすればいいのだからこんなに簡単なことはない。
こういうことって、戦争では当たり前のことだと思うのです。技術者あがりの連中ってこんな簡単なことすら分からないから楽勝なのです。彼らは技術者としては一流かもしれないが戦場でどう立ち回ればよいかという事が根本的に分かっていない。
じゃんけんで絶対に負けない方法は後出しじゃんけん。
いやいや、笑い話じゃなく、争いごとはそう。いかに後出しじゃんけんに持っていくかということばかり考え、俺は腐心している。ビジネスなんていくら綺麗ごとを抜かしたところで玉(ぎょく)の獲り合いでしかない。汚い手を使おうが最終的に勝てばいいのである。あまりあけすけと話せることではないが俺がその市場に戦いを挑むときはいかにも客のフリして相手の懐に忍び込む。そのうえで相手の弱点を見つけ出して、今後の戦闘課題にする、後出しじゃんけんをより強固にする。内部から潰せればそれが一番だ。
汚いですか?ズルいですか?
汚い、ズルいとヤジることは自由ですが、そんなものは負け犬の遠吠えでしかなく、言えば言うほど無様だと思う。
商売をしている以上、勝たなきゃならない。ライバル会社に社員として潜り込む、お客のフリして話を聞く、経営者や従業員の素性を調べ上げる、こんなのことは戦争をする以上当然のことです。
もっとも、こんなイレギュラーな方法は真っ当な営業の本には載っていませんけどね。
ちなみに、余談であるが俳優の三浦〇馬の親族が土浦でデリやつていたからその時も女の子根こそぎ引き抜いてガタガタにしてやった。三浦になんの恨みもないが俺が生きるためには仕方がない。単純にその仕掛けた戦争それ自体が楽しいというのも多分にありますけど。