連続テレビ小説「ひよっこ」の設定が茨城県民の感覚とはあまりにもかけ離れている件
- 2017/05/12
- 20:45
ろくに見ていないのに批判するのは卑怯だと思いますが、NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」に違和感を覚えずにはいられない。
主人公みね子の生まれ育った場所は奥茨城村、架空の村だ。実際にある地名を出せば色々物議を醸すこともあるでしょうから、それはまあ良い。架空の村ではあるが山奥という事で恐らく現在の大子町か常陸大宮市(旧緒川村、美和村)、若しくは常陸太田市(旧水府村)、北茨城市の山間部をイメージしていると思う。
みね子のドラマ上の設定は昭和21年生まれの現在71才、東京オリンピックの年に東京の会社に集団就職をするらしいのだが(らしいというのは見ていないため、すまん)、ちょっと待った、あのですね、もちろん東京に就職する人たちがいたのは事実だと思いますが、当時の茨城県北部地域であれば、わざわざ東京の会社に就職しなくとも日立製作所がブイブイ言わせていたいい時代、高度経済成長に伴い、物を作れば売れる未曽有の好景気であったわけですから、家業の農業(林業、漁業も含む)を継ぐとか、公務員になるとかを除けば、大抵の人が日立市にある日立製作所に就職したと思うのです。
今では考えられない話だが、高卒は言うに及ばず、中卒でもその当時の日立製作所はバンバン採用した。しかも、当時は資格があるとか何かが出来るから採用するというわけではなく、とりあえずまずは採用、勉強が出来なくとも名前さえ書ければ、はい、合格。入社してから適正や知能を見極め、職場を割り振るという結構アバウトな採用方式、それぐらい『奥茨城村』のある茨城県北部は就職に恵まれていた。だから、東京に集団就職なんて人は殆どなかったというのが実情だ。東京を目指すのは都会に憧れるお上りさんぐらいだって。
むしろ、日立市には東京を含め、他府県から多くの就職希望者か集まってきた。具体的なパーセンテージまでは分からないが日立市民の何割かは県内から移住者であり、生粋の茨城っ子って実はそこまで多くない。ちなみに実家の隣の家の人も日立製作所に入社するため青森からの越してきた移住者である。
なんかさ、ど田舎茨城生まれの連中は就職口が地元茨城にはないのだから、金の卵として東京に集団するものだという、根拠のない先入観が脚本家である岡田惠和さんにあると思うんだよね。岡田さんは茨城に来県して本当に取材をしたのであろうかと訝しく思うのです。
もちろん、魅力度最下位である茨城県を舞台にしてくれたことには感謝している、それは本音なのだがあまりも時代考証がずさんな気がしてならないのです。
ちなみに、うちのおふくろは年齢でいえばみね子の一つ下にあたる。出身も北茨城市の山奥であるからモロみね子と被る。
そのおふくろに集団就職があったのかと聞けば考える暇もなく、ニッセイ(日立製作所)か常磐炭鉱に就職口がいくらでもあったから個人的に東京へ行く人はいても皆で東京の会社に集団就職という概念ははじめから存在していないという。
まさに事実は小説より奇なり。
そんなおふくろは毎朝欠かさず、架純ちゃん可愛い、ひよっこ、面白いといいながら食い入るようにひよっこを見ている。面白くてよかったね。ぎゃふん。
主人公みね子の生まれ育った場所は奥茨城村、架空の村だ。実際にある地名を出せば色々物議を醸すこともあるでしょうから、それはまあ良い。架空の村ではあるが山奥という事で恐らく現在の大子町か常陸大宮市(旧緒川村、美和村)、若しくは常陸太田市(旧水府村)、北茨城市の山間部をイメージしていると思う。
みね子のドラマ上の設定は昭和21年生まれの現在71才、東京オリンピックの年に東京の会社に集団就職をするらしいのだが(らしいというのは見ていないため、すまん)、ちょっと待った、あのですね、もちろん東京に就職する人たちがいたのは事実だと思いますが、当時の茨城県北部地域であれば、わざわざ東京の会社に就職しなくとも日立製作所がブイブイ言わせていたいい時代、高度経済成長に伴い、物を作れば売れる未曽有の好景気であったわけですから、家業の農業(林業、漁業も含む)を継ぐとか、公務員になるとかを除けば、大抵の人が日立市にある日立製作所に就職したと思うのです。
今では考えられない話だが、高卒は言うに及ばず、中卒でもその当時の日立製作所はバンバン採用した。しかも、当時は資格があるとか何かが出来るから採用するというわけではなく、とりあえずまずは採用、勉強が出来なくとも名前さえ書ければ、はい、合格。入社してから適正や知能を見極め、職場を割り振るという結構アバウトな採用方式、それぐらい『奥茨城村』のある茨城県北部は就職に恵まれていた。だから、東京に集団就職なんて人は殆どなかったというのが実情だ。東京を目指すのは都会に憧れるお上りさんぐらいだって。
むしろ、日立市には東京を含め、他府県から多くの就職希望者か集まってきた。具体的なパーセンテージまでは分からないが日立市民の何割かは県内から移住者であり、生粋の茨城っ子って実はそこまで多くない。ちなみに実家の隣の家の人も日立製作所に入社するため青森からの越してきた移住者である。
なんかさ、ど田舎茨城生まれの連中は就職口が地元茨城にはないのだから、金の卵として東京に集団するものだという、根拠のない先入観が脚本家である岡田惠和さんにあると思うんだよね。岡田さんは茨城に来県して本当に取材をしたのであろうかと訝しく思うのです。
もちろん、魅力度最下位である茨城県を舞台にしてくれたことには感謝している、それは本音なのだがあまりも時代考証がずさんな気がしてならないのです。
ちなみに、うちのおふくろは年齢でいえばみね子の一つ下にあたる。出身も北茨城市の山奥であるからモロみね子と被る。
そのおふくろに集団就職があったのかと聞けば考える暇もなく、ニッセイ(日立製作所)か常磐炭鉱に就職口がいくらでもあったから個人的に東京へ行く人はいても皆で東京の会社に集団就職という概念ははじめから存在していないという。
まさに事実は小説より奇なり。
そんなおふくろは毎朝欠かさず、架純ちゃん可愛い、ひよっこ、面白いといいながら食い入るようにひよっこを見ている。面白くてよかったね。ぎゃふん。