一部報道によると、佐野研二郎の件で、多摩美大(佐野の出身大学)の学生が自らの就活に影響があるんじゃないかと疑心暗鬼になっているみたいだが、仮に模倣の件が後を引き、就職活動に失敗してしまったとしても運が悪かったとあきらめるしかない(個人的にはそんなことはないと思っているが・・・)。
もちろん、真面目に勉強している学生にすれば今回の一件はエライ迷惑なのだが人生って得てしてそんなもの。一流大学を卒業して一流企業や公務員の上級職に就いたとしても付く人を間違ったばっかりに冷や飯を食わされるなんてことは世の中ザラにある、だから今回もしょうがない、しょうがないのだ。
例えば佐野の悪事が露呈せず、もし仮に順当にオリンピックのエンブレムが決まっていたら、タマ美の学生は、「あの佐野研二郎に薫陶を受けた!」とか、「佐野研二郎イズムの正当継承者」なんつってチヤホヤされるワケじゃない。つまり、どう転ぶかなんて、コインの裏表のようなもので今回はタマタマ悪い方にひっくり返ってしまったというだけである。
逆に実力がない奴でも、付く人がよかったり、或いは生まれた時代や場所だったり、なんの苦労をせずとも上に上り詰められる奴もいる。ある意味、運が良かったという話ではあるがそれもまた突き詰めると実力なのだ。
結局のところ、実力なんてもんは頭の良さや運動神経の良さのことを言うのではなく、その他もろもろを加味した上で結果的に恵まれている奴を実力があるのだと思う。裏を返せば無冠の帝王なんて奴は実力がないといえる。
だからなんだって話でもないが。