負け
- 2015/02/13
- 16:35
甥の中学受験ダメでした。
身内の俺が言うのもなんだが本当によく頑張った。小学生でここまでやるのかというぐらい寝食を忘れて勉学に励んでいた。
「おまえ(甥)のパパ(つまり俺の弟)が小学六年生の時より、おまえは遥かに勉強している。そんなに勉強して将来博士にでもなるのか?もっともおじさんが小六の時におまえさんぐらい勉強をしてたら総理大臣は無理でも県知事ぐらいにはなれたかもしれねぇなぁ、ガハハハッ」
不合格の一報をおふくろから聞いたとき、本人のことを慮ばかると、思わず涙が出そうであった。
もちろん、最終的な着地点は中学の合格ではなく、正業に就き、嫁を貰い、子を育み、幸せに暮らすことである。一流大学を出て、上場企業や官庁に就職するのが理想ではあるけれど、それが人生のすべてではない。
俺のように人に後ろ指を指される人生でなければいかなる職業であってもそこに貴賤はなし、笑顔の絶えない幸せな家庭を築き、そしてまた次の世代にバトンをつなぐのが人としての正しい生き方だと思う。
最低限の金は必要だが金の多寡だけで人生の尺度を測るようなさもしい人間にだけはくれぐれもなってもらいたくはない。
俺が言えた義理ではないが一通り経験した俺だからこそ言えることでもある。
今回の受験もそうだが一部の選ばれた人間を除き、大半の人は勝つことよりも負けることのほうがむしろ圧倒的に多いと思う。だから負けることは決して恥ではない。問題は負けをどう受けとめるかだ、受験、就職、昇進、投資、恋愛、結婚、病気、死、etc・・・、人間、生きている時には様々な困難に遭遇する。
入学試験や入社試験に落ちると、人格すべてを否定されたような気になるものだ。俺はあまり経験ないが、人によっては失恋もそうだろう、失恋の痛みからいつまでも立ち直れない人もおり、思い詰めて自ら命を絶つ人もいる。
たいていのことはあとになってみりゃあ、いい思い出だったで笑い話にもなるのだが打ち拉がれているその瞬間はひたすらこの世の終わりだと思ってしまうものだろう。
俺なんかの場合は負けて元々と、悪い意味で達観をしているので特に負けたからといって何がどうなるとは思っておらず、さ、次イコー、ツギーと思うだけであまり深く考えず、悩まないが、真面目な人間、敗北を経験したことのない人間はとかくもろい。
負けても奮起すればいいのだが、恐怖や虚無感が先走り、前に踏み出せなくなるのが怖い。
伯父としてそのへんは優しく見守りたいと思っている。
一つ糧になる言葉を贈るとすれば、ダグラス・マッカーサーの『I shall return』。
身内の俺が言うのもなんだが本当によく頑張った。小学生でここまでやるのかというぐらい寝食を忘れて勉学に励んでいた。
「おまえ(甥)のパパ(つまり俺の弟)が小学六年生の時より、おまえは遥かに勉強している。そんなに勉強して将来博士にでもなるのか?もっともおじさんが小六の時におまえさんぐらい勉強をしてたら総理大臣は無理でも県知事ぐらいにはなれたかもしれねぇなぁ、ガハハハッ」
不合格の一報をおふくろから聞いたとき、本人のことを慮ばかると、思わず涙が出そうであった。
もちろん、最終的な着地点は中学の合格ではなく、正業に就き、嫁を貰い、子を育み、幸せに暮らすことである。一流大学を出て、上場企業や官庁に就職するのが理想ではあるけれど、それが人生のすべてではない。
俺のように人に後ろ指を指される人生でなければいかなる職業であってもそこに貴賤はなし、笑顔の絶えない幸せな家庭を築き、そしてまた次の世代にバトンをつなぐのが人としての正しい生き方だと思う。
最低限の金は必要だが金の多寡だけで人生の尺度を測るようなさもしい人間にだけはくれぐれもなってもらいたくはない。
俺が言えた義理ではないが一通り経験した俺だからこそ言えることでもある。
今回の受験もそうだが一部の選ばれた人間を除き、大半の人は勝つことよりも負けることのほうがむしろ圧倒的に多いと思う。だから負けることは決して恥ではない。問題は負けをどう受けとめるかだ、受験、就職、昇進、投資、恋愛、結婚、病気、死、etc・・・、人間、生きている時には様々な困難に遭遇する。
入学試験や入社試験に落ちると、人格すべてを否定されたような気になるものだ。俺はあまり経験ないが、人によっては失恋もそうだろう、失恋の痛みからいつまでも立ち直れない人もおり、思い詰めて自ら命を絶つ人もいる。
たいていのことはあとになってみりゃあ、いい思い出だったで笑い話にもなるのだが打ち拉がれているその瞬間はひたすらこの世の終わりだと思ってしまうものだろう。
俺なんかの場合は負けて元々と、悪い意味で達観をしているので特に負けたからといって何がどうなるとは思っておらず、さ、次イコー、ツギーと思うだけであまり深く考えず、悩まないが、真面目な人間、敗北を経験したことのない人間はとかくもろい。
負けても奮起すればいいのだが、恐怖や虚無感が先走り、前に踏み出せなくなるのが怖い。
伯父としてそのへんは優しく見守りたいと思っている。
一つ糧になる言葉を贈るとすれば、ダグラス・マッカーサーの『I shall return』。